イギリスの音楽産業について考えるブログ
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2014/03/19 22:37
「日本のせいで……」と書かれてしまった
Record industry revenues return to decline, mainly because of Japan - CMU Daily(19.3.2014)

「レコード産業は再びマイナス成長に、主に日本のせいで」というタイトルを見ると、日本人としては少なからずショックを受けるものですね。とはいえ、事実なので受け入れるしかありません。

2012年はレコード業界にとって収益増に沸いた年でした。と言っても0.2%増なのですが、10年以上も減少し続けたことを考えれば明るいニュースと言えます。続く2013年も、ノルウェー、スウェーデン、ドイツ、イギリスがプラス成長となったことから、さらなる成長が期待されました。

しかし、IFPI(国際レコード産業連盟)の発表によれば、2013年は全世界で3.9%減少し、再びマイナス成長へと転じました。なぜこれほどの下落になったのか? それは、16.7%もの収益源となった世界第2位の音楽大国・日本の影響が大きかったようです。実際、日本を除いた国で計算すると、その減少はたったの0.1%。数字だけみれば、「減少」よりは「ほぼ前年と同じ」と悪くはない結果に見えるだけに、この差は大きいですね。

では、日本のレコード産業復活のために打つべき手とは何か。残念ながら、私も有効なアイディアを持っているわけではありません。ただ、少なくとも、インパクト大の何かでV字を狙うよりは、地道な草の根運動の方が効果があるような気がします。おそらくそこをずっと怠ってきたからこそ、日本だけが軌道修正できずに取り残されたのではないでしょうか。
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2011/07/10 10:52
Virgin Media、Spotifyとの提携を発表
11-7-10-virginmedia.jpg spotify-logo_20101030180523.jpeg


今週、Spotifyがアメリカ国内向けのサインアップ・ページをオープンし、欧米はもちろん日本でもその界隈ではかなり盛り上がっていましたね。「ワーナーとはまだ契約交渉中?」という噂もありますが、詳細は発表されていません。こちらのニュースについては正式なローンチ後に取り上げることにして、今日はこれ以上は突っ込みませんが、取り急ぎはこちらの2つの記事が参考になるかと思います。

音楽ストリーミングサービス「Spotify」が間近に迫ったUSサービス開始を自社サイトで宣言 #Spotify - jay kogami's posterous (6/7/2011)
It’s still open season on Spotify US rumours - Music Ally (8/7/2011)

ところで、今週はSpotify関連でもう1つ大きなニュースがありました。と言っても、日本では全く盛り上がっていませんでしたが、個人的にはずっと追いかけてきたニュースの1つなので、今回はこちらのニュースを紹介します。

As We Wait For U.S. Push, Spotify Inks Multi-Platform Deal With UK’s Virgin - paidContents:UK(6/7/2011)
Virgin Media announces its streaming music deal with Spotify - Music Ally(6/7/2011)

イギリスでブロードバンド、ケーブルTVや地上/携帯電話キャリア等の事業を行っているVirgin Mediaが、Spotifyと独占契約を結んだことを発表しました。Virgin Mediaの契約者は、Spotifyが現在提供しているSpotify Unlimited(広告なし、オンラインのみ)やSpotify Premium(広告なし、オンラインと携帯電話)を含むサービスを受けられ、また現在Virgin Media独占コンテンツも検討されているとのこと。既存のSpotifyユーザーはVirgin Mediaでも自分のアカウントをそのまま引き継げるようです。また、Music Allyによれば、Virgin Media契約者はディスカウントが受けられるとも報道されています。しかしながら、具体的な価格やブロードバンドとのバンドルの内容等、詳細はまだ発表されていません。

Virgin Mediaが最初に"all-you-can-eat"の音楽ストリーミング・サービスを発表したのは、2年以上前の2009年6月。その時点では既にユニバーサルと合意に至っていると発表がありました。しかしながら、長らく何もないまま月日は過ぎ、初めてSpotifyとの提携の話が出たのが昨年の10月のこと。その経緯については拙ブログの下記記事を参照ください。

水のような音楽モデル、続く。 (19/6/2009)
Virgin Media、Spotifyとタッグを組む?(17/10/2010)

Virgin Mediaはカナダのスタートアップ(後にGoogleに買収された)PushLifeと共にPCと携帯の音楽ファイルをシンクするアプリをローンチしていますが(詳細はpaidContent:UKのこちらの記事参照)、Spotifyを使った音楽ストリーミング・サービスと並行して、引き続きこちらのサービスも提供されるとのことです。

SpotifyはTeliaSoneraとのパートナーシップのもと、スウェーデンとフィンランドで既にTVを含む複数のプラットフォームでのサービスを展開していますが、イギリスでは初めてとなります。Spotifyにとっては、熱心な音楽ファンだけでなく、300万人と言われるVirgin Mediaのライト層を含む顧客の取り込みを計る良い機会となりそうです。私がグラスゴーで住んでいたフラットはVirginではありませんでしたが、ケーブルTV経由でコマーシャル・ラジオが沢山聴けるようになっていました。それなりに需要があってそうなっているのでしょうから、TVで音楽を"聴く”人はあまりいないかもしれませんが"かけておく”(パーティの時やお客さんが来た時のBGMとかで)人は案外いるかもしれません。

一方Virgin Mediaですが、この提携がうまくいくかどうかはさておき、とりあえず一件落着して良かったなぁと。最初の発表からもう2年以上も経っているし、ものすごく個人的な感想ですが、何かしらの結論が出るのは見栄え的にもサッパリして良いなと。スウェーデンとフィンランドでの複数メディアでのSpotifyのストリーミングが果たして成功しているのかどうかが気になるところですが、もしかしたら、ヨーロッパよりはアメリカの方がTVと音楽のタイアップは上手く行くのかな?とアメリカ本国に降り立ったことのない私は想像しております。その前に、まずはイギリスでどのように受け入れられるか注目したいと思います。
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2011/06/26 11:28
turntable.fm、アメリカ国外からのアクセスを遮断
Turntable.fm Blocks Aspiring International DJs - PCmag.com (25/6/2011)
ここ1ヶ月ほどか、日本でも局地的にかなりバズっていたアメリカ発のスタートアップ、turntable.fm。ものすごくざっくり説明すると、「オンライン上で、リアルタイムでDJパーティを楽しめる。5人のユーザーがDJとして順番に楽曲をプレイする。リストの中から気になるパーティーを覗きに行くことが出来る。アバターで参加者が表示されるのでゲーム感覚で見た目にも面白い」という感じのサービスです。このturntable.fmが、(私が気付いた限りは)数時間前、国外からのアクセスをブロックしました。結果、現時点ではアメリカ国内のみで利用可能となっています。ちなみに、IPアドレスでジオロックをかけているようで、日本でも既に、ジオロックを回避して同サービスを利用する方法をブログに公開している人が何人かいます。それだけこの短期間で熱心なファンを生み出すことに成功したと言うことでもあるかと思います。

さて、実際どうなっているのか。turntable.fmにアクセスしていただければ分かるとおり、トップにはこんな画面がどーんと表示されます:

11-6-26-turntablefm.jpg

・・・と、この通り、ライセンスの制約が原因で、アクセスをアメリカ国内のみに限定しなければならない旨が記されています。

turntable.fmは、デジタルミレニアム著作権法(Digital Millenium Copyright Act、 DMCA)に沿って、“非インタラクティブなオンラインラジオ・サービス”という体で運営されています(Pandoraと同じ)。そのため、他のオンラインラジオと同じように、プレイする楽曲や時間等に制約があります(例えば「同アーティストの楽曲は1時間に3度までしかかけられない」)。ユーザーがプレイできる楽曲は、turntable.fmがパートナーシップを結ぶMediaNetの膨大なカタログ。こちらの通りで、4大メジャーからインディ・レーベルまで十分過ぎる程の充実っぷり。このような点を考慮すると、同サービスが法律に触れないように非常に良く考えられているのが分かります。この辺については、下記の3つの記事やウェブサイトが非常に詳しいです:

Turntable.fm Really Is Awesome. Is It Legal? - AllThingsD(21/6/2011)
What licensing terms does turntable.fm get from MediaNet? - Quoraの質問より(16/6/2011)
What is the DMCA? - Help and Support Wiki, Live365.com

以下2つもリンクだけ貼っておきます。
TURNTABLE COPYRIGHT POLICY (日本国内からアクセス出来るトップページからはリンクが外れてしまっていますが、turntable.fmの著作権ポリシーのページです)
8tracks  (AllThingsDの記事において、turntable.fmのCEO、Billy Chasen氏が、Pandoraと共にモデルとしたと述べているのが、ミックステープを作成し公開できるサービスです。ここのサイトの"Licensing”や“Copyright”のセクションはかなり充実していて参考になります)

先程、“MediaNetの楽曲が使える”と書いたのですが、MediaNetのカタログにない楽曲を使いたい時は、自分が持っている音源をアップロードして使用することが出来ます。この場合、個々で許諾をとる必要があると認識しているのですが(違う場合はご指摘頂きたいです)、ユーザーが許諾をとってプレイするとは到底思えず。となると、「turntable.fmはユーザーが法律的にアウトな行為を簡単に起こせる場所を提供してしまっている」と指摘することは出来るのではないかと思います。しかしながら、仮にそうだとしても、turntable.fmは"notice and takedown”を採用しているので「DMCAに沿って、権利者からの申し出があれば違法コンテンツを削除しますよ」と主張できるのですが。

日本語で書かれたturntable.fmの記事としては、e2esound.com業務日誌さんの記事が非常に参考になります。

Turntable.fmの登場と評価、考えなければならないこと - e2esound.com業務日誌 (10/6/2011)

そもそも、アメリカ国外からturntable.fmのようなサービスが使えるという時点でかなり怪しかった訳ですが、リスクを負って敢えてオープンに運営することで、もの凄いバズを生み出すことに成功したと言えると思います。ビジネスとして成り立たせていくための戦略でしょう。現在は使う分には完全無料で、権利者への印税の支払いもこれまでどうなっていたのか不透明ですが、短期間でこれだけのバズを生み出したことによって、turntable.fmとしては選択肢も増えたはず。今後の動向がかなり注目されます。
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2011/06/11 10:30
Appleがクラウド型音楽サービス、"iTunes Match"を発表
Apple、iCloudを発表 - Apple日本公式サイト(7/6/2011)
米アップル、クラウド音楽サービス「iTunes Match」を発表 - WSJ日本版(7/6/2011)
Appleの「iCloud」と「iTunes Match」でできること - ITmedia(7/6/2011)
Apple strikes a chord with its new iCloud service - BBC News (7/6/2011)
TuneCore CEO: Apple Has Just Monetized Pirated Content ― Mashable (6/6/2011)

Appleが現地時間6月6日、“WWDC 2011”にて、クラウド型音楽サービス"iTunes in the Cloud"そして"iTunes Match"を発表しました。iTunes in the Cloudでは、過去にiTunesで購入した音楽を、追加料金なしにiOSのあらゆるデバイスで聞くことが可能となります。新たに購入した音楽も、自動的に全てのデバイスのライブラリに音楽がダウンロードされます。

自分でCDからリッピングしたり他の音楽配信サイトで購入した音楽については、iTunes Matchでカバーされます。このサービスは、ユーザーのハードドライブをスキャンし、Appleが提供する1800万曲と照会、合致する場合はローカルファイルではなくAppleのカタログにある256kbps AAC DRMフリーの音源に差し替えとなります。つまり、自分の音楽ファイルをiCloudにアップロードする時はAppleが提供していない楽曲のみがアップロードされるので、AmazonやGoogleが提供する音楽ストレージ・サービスよりもアップロードにかかる時間が大幅に短縮されます(Apple発表では、後者2つが数週間なのに対し、iTunes Matchでは数分)。クラウドの保存量も減るのでスペースにも余裕が出来ます。iTunes Matchは(今のところ)アメリカのみで年間24.99ドル、今秋よりスタートするとのことです。年間費用24.99ドルの配分は、WSJ日本版などがアップル:レーベル=3:7と報じています。Mashableだと、アップル:レーベル:パブリッシャー=3:5.8:1.2となっています。実演するアーティストの取り分は、5.8(58%)から支払われますが、各レーベルとの契約によりけりということになります(もしソングライターならパブリッシングの分ももらえます)。

かなり参考になるQ&Aがガーディアンに掲載されていたので、是非ご一読を:

iCloud and iTunes Match: everything we know so far - The Guardian Technology Blog by Charles Arthur(7/6/11)

さて、iTunes Matchのアイディアを最初に聞いた時、真っ先に思いついたのがCarphone Warehouseが昨年8月に発表した“Music Anywhere”というサービス。オフィシャルサイトで読んだ限りは発表された当初と現在とでは若干内容が変わってるようで、細かいところは今も発表のままか分かりかねますが、基本的なアイディアはiTunes Matchと同じ。自分のライブラリをスキャンし、クラウド上のMusic Anywhereのカタログとマッチングさせ、そこから音楽がストリーミングされます。音質のグレードアップもあり。発表当初は、メジャー全てとインディー大手のThe Orchardと契約しており600万曲がストリーミング可能となっていました。Appleのカタログと顧客数には到底及びませんが、この前例があるので、アイディアとしてはiTunes Matchがものすごく革新的だとは個人的には思わず・・・という。以前拙ブログでも取り上げていますので、興味のある方は参考までにどうぞ:

Carphone Warehouse、クラウド・ベースの音楽サービス開始 (15/8/2010)

さて、話をiTunes Matchに戻しますが、今回の発表の時点では、差し替えが行われたクラウド上の音楽について、この音源が報道によって“ダウンロード出来る”“ストリーミングされる/されない”で表現がまちまちなのが少し気になっております。先のガーディアンのQ&Aでは”ダウンロードである”、“ストリーミングではない”とありますが、Appleの発表ではあくまでも“差し替え”との表現になっています。基本は、その辺よく分からないなぁ・・・とツイッターで投げてみたら、北欧Techの@Kohtanさんからこんなツイートを頂きました:

僕も報道でダウンロードとなってるのを見て、あれ?と思いました。オフラインでも同期できるようになるとは思うので、そうであればダウンロードで間違いないとは思いますが、、秋まで待つしかないようですね!
-- @Kohtan(http://twitter.com/#!/Kohtan/status/78469205153951744)

ダウンロード出来るとなると、定額でアップグレード・サービスが受けられます的なニュアンスも強くなるのかな・・・。細かいところは秋までにまた色々とアップデートがあるかもしれないので、しばらく様子見。どちらにせよ、個人的には、結構な量の音楽ファイルをため込んでいるので、アップロードに時間のかからないiCloudがAmazonやGoogleのものより便利かな、と。そして、どちらにせよ、日本にいる私にはそのサービスを体験出来る日が当分こなそうで残念です。
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2011/05/22 13:09
The Hargreaves Review発表
11-5-22.jpg
この度、イギリスにおいて、いかに知的財産(IP)のフレームワークが関連分野の成長と革新性をサポートしていくべきかについてまとめたレビュー『Digital Opportunity -A review of Intellectual Property and Growth』 が発表されました。デイヴィッド・キャメロン英首相に依頼され執筆を担当したのは、カーディフ大学のイアン・ハーグリーブス教授。レポートはこちらからダウンロード出来ます。Call For Evidenceはこちら。パッと見て頂ければ分かるとおり、音楽を含めた様々な知的財産に関してのレポートで、量もかなり多く、音楽という切り口で見ても全部まとめるとかなりの量に・・・。ということで、ここでは、paidContent:UKのスッキリまとめられた記事にそって内容を軽く紹介します。

UK Digital IP Review Wants Easier Licensing, Format-Shifting, No Fair Use - paidContent:UK (18/5/2011)

発表されたレビューで提案された事項としてpaidContent:UKがまとめたのは全部で7点。以下引用:

- Create a Digital Copyright Exchange
(Digital Copyright Exchangeの設置)
- Enable automatic licensing of orphan works
(著作権者不明の作品に対して自動的なライセンス契約を可能にさせる)
- Decriminalise format shifting
(フォーマット・シフティングの非犯罪化)
- No U.S.-style Fair Use
(USスタイルのフェア・ユースは採用しない)
- Back EU’s cross-border licensing drive
(EU圏内における国を超えたライセンスを認める動きを支持する)
- Use EU copyright exceptions on format shifting, parody, non-commercial research, and library archiving.
(フォーマット・シフティング、パロディ、非営利の研究、図書館のアーカイブに対して、EUの著作権の例外を適用する)
- Build flexibility in to the system
(柔軟性をシステムに組み込む)


以下、他の報道記事も参考にしつつ、いくつか補足を加えていきます。参考にした報道記事はブログ記事の最後に記載しています。

- Digital Copyright Exchange(DCE) (Chapter 4)
DCEは、レビュー内では"a network of interoperable database(相互運用可能なデータベースのネットワーク)"(Chapter4, 4.31)として説明されているもの。“One-stop shop(なんでも屋)”のようにDCEの一元管理のもと、権利者やライセンスを得たい企業や個人がよりシンプルなプロセスで事が行われるようにするとされています。レビューは、2012年末までに、DCEのデザインや実行に向けてシニア・レベルの人物に監督を依頼することを提案しています。ただし、TelegraphやThe Guardianが指摘するように、政府はこのレビューが示した提案に従う必要はないので、果たしてDCE設置に向けて政府が動くのか、動くとしたらどのように実現させていくのかは不透明と言えます。

- Decriminalise format shifting (Chapter 5)
例えば、合法的に手に入れたCDから、コンテンツである音楽をPCやデジタル・ポータブル・プレイヤーなどに移す行為は、イギリスでは違法とされています。"private copying"と言われるものです。ただ、誰でも日常的に行っている行為で、政府も音楽業界は実質これを容認してきました。2005年のGower's Reviewでもこの点は指摘されながらも結局非犯罪化されなかったのですが、この度再び提言として、フォーマット・シフティングの非犯罪化が取り上げられています。CMUはこの件について、これが認められれば、イギリスの現行法では正確には違法とされている音楽ストレージ・サービスにも門戸が開かれるのではとしています。

- No U.S.-style Fair Use (Chapter 5)
イギリスでは"Fair Dealing"という言葉で語られるもので、著作権法で認められた、許諾がなくても利用できる範囲や用途を示しています。今回のレビューでは、EUにおいて”USスタイル”のフェア・ユースを取り入れるのは難しいとしています。しかしながら、EUの認める著作権の例外をUKでも認め、プラスαで例外の適用範囲を広げることで、USスタイルのフェア・ユースを実現させることができるのではないかとしています。

- EU’s cross-border licensing drive (Chapter 4)
EU内で著作権を一元管理していくべきという話は以前から出ているものです。プロセスの簡素化や効率化を狙ったもので、結果的に小規模、もしくは新しいビジネスのマーケットへの参入を促したり、権利者や消費者等へのベネフィットにも繋がるとしています。


<参考記事>
Hargreaves to propose parody and private copy right - CMU Daily (17/5/2011)
What does the Hargreaves report mean for me as a songwriter? -The Guardian (18/5/2011)
UK copyright review's brightest idea 'doomed to fail' - Telegraph (19/5/2011)

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他にも、著作権保護期間延長(copyright term extension)やパイラシー対策に関する項目もあるので、興味のある方はレポートをご覧になることをオススメします。

ちなみに、同じく知的財産のフレームワークについてまとめ、2005年12月に発表された『Gowers Review of Intellectual Property』というレポートもあります。必読のレポートですので、お時間ある方はサマリーだけでも是非ご覧下さい。ダウンロードはこちらからどうぞ。
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プロフィール

anno69(@yano)

  • Author:anno69(@yano)
  • イギリスの音楽産業、特にデジタル・ミュージックと音楽産業における環境問題対策に関するブログ。スコットランド大学院留学記も。
    管理人は、スコットランドのグラスゴー大学大学院ポピュラー音楽学コースを修了し、帰国。音楽好きの普通の会社員をしています。お問い合わせは cielo0818_ls [at] hotmail.com までお気軽にどうぞ。
    A blog dedicated to topics of the UK music market in particular digital music, copyright and environmentalism in pop music.

    ●Twitter:http://twitter.com/anno69
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