イギリスの音楽産業について考えるブログ
--
--/--/-- --:--
スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
スポンサー広告 トラックバック(-) | コメント(-) | Page top↑
--
2010/06/06 13:54
Green’n’Clean Award2010 受賞フェス発表
T and Oxegen recognised for green initiatives - Music Week (2/6/2010)

ヨーロッパの音楽フェスティバルのとりまとめ団体「Yourope」が今年のGreen’n’Clean Award受賞フェスを発表しました。まずは受賞フェス27を国別にあげてみます。括弧の中の数字は、受賞フェスの数です:

■スイス(5)
Gurtenfestival, Montreux Jazz Festival, OpenAir St.Gallen, Paléo Festival, Weekend Au Bord de L'Eau
■ドイツ(3)
Das Fest, Rheinkultur, Taubertal Festival
■フィンランド(3)
Ilosaarirock, Provinssirock, Ruisrock
■スペイン(2)
Festival Internacional de Benicassim, S.O.S 4.8
■スウェーデン(2)
Hultsfred Festival, Malmöfestivalen
■オランダ(2)
Pinkpop, Lowlands
■フランス(2)
Les Rencontres Trans Musicales de Rennes, Rip Curl Festival
■ノルウェー(2)
Oya Festivalen, Slottsfiel Festivalen
■ベルギー(2)
Pukkelpop, Rock Werchter
■アイルランド(1)
Oxegen
■デンマーク(1)
Roskilde Festival
■ポーランド(1)
Heineken Open'er Festival
■イギリス(1)
T in the Park


・・・となり、フェス大国イギリスからは、T in the Parkの一つだけ。TがGreenでCleanかどうかは、参加した自分の目から見ても正直微妙です。イギリス国内には、中・小規模のフェスならもっとエコで清潔なところがたくさんあるはずなのですが、毎年選ばれるのはTっていう不思議。ただ、これはTだけでなく、他の国の受賞フェスも同じ。去年の受賞フェス・リストがここに掲載されていますが、メンツがほぼ一緒なことは一発で分かると思います。同じ現象が起こっているA Greener Festivalの場合、自分でエントリーして受賞者が決まるので、自然とエントリーするフェスが固定化されてくる。Youropeのこの表彰制度についてはどうなのかは存じませんが、エントリーするフェスが固定化するようなシステムになっているのはほぼ確実だと思います。こういった表彰制度に参加しないフェスというのは、基本的には参加する必要がないから参加しない。理由としては、(1)既にクリーンなフェスという定評がある(2)受賞することが何のステータスにもならない(3)エントリーするだけお金と労力の無駄・・・と認識しているからではないかと個人的には踏んでいます。結果、内輪ノリになってしまい、「フェスのオーガナイザーが、環境整備により力を入れるモチベーションとしての表彰制度」という本来の目的が何も果たせていない。・・・とそんなことを考えつつ、私もだんだんと、こういった活動には距離を置き始めている次第です。

10 summer festivals pledge to reduce their emissions by 10% with JB and 10:10 - Julie's Bicycle (4/6/10)
ついでですが、“全活動から排出される炭素の10%を削減”を目標とするキャンペーン「10:10」への参加フェスが今年は増えた様子。昨年はBestivalとLoveboxが参加していました(拙ブログのこちらを参照)が、今年はIsle of Wight、Reading&Leedsをはじめとした10フェスが参加を表明しているようです。

それから、Oya Festivalのオーガナイザーが執筆した改訂版「The Environmental Handbook for festivals and outdoor events」も公開されてました。後で読もうと思います。

フェスシーズンが始まって、そろそろフェスと環境界隈も騒がしくなってくるでしょう。今月はJulie's Bicycleのツアーに係る温室効果ガス排出量に関するレポートが発表される予定になっているので、少し気合いいれていきたいと思います。
スポンサーサイト
フェスと環境問題 トラックバック(0) | コメント(0) | Page top↑
--
2010/02/06 16:59
European Festival Report 09
一昨年末、英ライブ産業専門誌IQ Magazineが、フェスティバル情報サイトVirtual Festivalsと共に行ったヨーロッパのフェスティバル調査について紹介したのですが(運営編エコ編)、昨年2009年分の調査結果がIQ Magazine Issue 26にて発表になっています。対象は、ヨーロッパ中のフェスティバル・オーガナイザー100つ。ただし、2008年も同数にて行われていますが、顔ぶれが多少異なるとのことで、記事中にもあるように、単純に2008年/2009年と比較しない方が良いのではないかと思います。IQ Magazineはこちらからダウンロードできます。
続きを読む
フェスと環境問題 トラックバック(0) | コメント(0) | Page top↑
--
2009/10/29 07:06
2009年度A Greener Festivalの全受賞フェス発表
Final Greener Festival Awards Announced for 2009 - A Greener Festival (23/10/2009)

環境対策を積極的に実践しているフェスの認定マークとも言うべきA Greener Festival Awardsの今年度の最終受賞フェスが発表になりました。AGFの審査方法ですが、各フェスが、事前に自己申告制のチェックリストを申し込み費用と一緒に提出。フェス当日にAGFから派遣されたボランティアの査察グループが、チェックリスト通りに環境対策が本当に実行されているかを確認し、一定レベルに達しているフェスには、達成度に応じた賞が贈られます。詳しくは拙ブログのこの記事を参照ください。

記事にあるAGFの共同設立者Ben Challisによれば、申し込みフェス数が前年比20%増加し、また特別エコ度が高いと評価されたOutstanding Greener Festivalsの数も13にアップ(昨年は6)。さらに、UK外からのエントリーも過去最高を記録したとのこと。昨年と今年の受賞フェスリストを比べると、去年よりレベルの高い認定を受けたフェスも結構ありますね。この点は評価出来ます。

が、今年のリストを見て、すぐに気付く異変。それは、去年まで名を連ねていたFestival Republic主催のフェス(Reading/Leeds、Latitude、Electric Picnic)の名前がないこと。さらに、去年はOutstanding認定だったShambalaや、エコやオーガニックなどを売りにしたニッチェ・フェスで、同じく昨年受賞フェスのEnd of the Roadや2000 trees festivalの名前もなし。去年はあって今年はリストにないフェスの中には、残念ながら様々な理由で開催されなかったフェスもあるのですが、上記のフェスは、参加してれば受賞確実なので、今年は意図的にAGFに参加しなかったのではないかと思われます。

では、何故彼らは参加しなかったのか?パッと思いつく理由と言えば:

- 参加費を払うだけの余裕がなかった(これはないか)。
- 既にエコなフェスという定評を得ているので、わざわざAGFに頼る必要はなくなった(Shambala、EotR、2000 treesみたいなニッチェ・フェスはこれが最もあり得そうな)。
- 音楽業界のエコ・ムーブメントにのらず、独自路線で真の意味での持続可能性を探るため(これもニッチェ・フェスならありえるが、Festival Republicももしかしたらこれが理由かも)。


この点は、ちょっと探り入れてみようかと思います。

それから、もう1つ目を惹くのは海外組の多さ。特に、Outstandingカテゴリーにおける、オーストラリアのフェスの多さは、100近いフェスが開催されてる本国イギリスと比べたら、拍手ものと言えるかも。ただ、Outstandingほとんどヒッピー流れの小規模フェスだし、オーストラリアはその手のフェスが多そうなので、当然の結果かもしれません。同時に、昨年のUKの受賞フェスがごそっと手を引いたせいもあってか、イギリスの受賞フェス数が本当に減ってしまった印象も強く残ります。来年もこの傾向が続くのかどうかが気になるところ。特に、今年受賞フェスに選ばれたUKのニッチェ・フェスが、来年どんな動きをとるかは注目した方が良さそうです。

最後にもう1つ気になったのが、AGFの最終結果に対する業界の注目度の低さ。ずっと更新が止まったままのJulie's Bicycleが動くこともなく、業界系ウェブもMusic Weekすら取り上げてくれない始末(紙面版では記事になるかもしれないけど)。これはちょっと酷い。こんなんで大丈夫なんだろうか・・・。

最後に、このニュース関連でウェブを回っていた時に見つけた以下の2つも合わせてどうぞ:

●Shambalaの持続可能性のセクション(URL)に、彼らの環境対策に関する3つのpdfファイルがリンクされてるのですが、これは読みごたえありそう。読むのが今から楽しみです。

Bestival, Lovebox to cut carbon emissions by 10% - Virtual Festival (26/10/2009)
AGF受賞フェスでもあるBestival(仮装パーティー的な側面が強いことでも有名)とGroove ArmadaのTom Findlayが創設したLoveboxが、「10:10キャンペーン」(10%のCO2削減しよう!というキャンペーンのようです)とタッグを組んだ結果、無事10%のCO2削減に成功したというニュースです。これ以上の詳しいことがどこにも書かれていないので分かりませんが、削減方法とか、carbon auditはどうやったとか、続報があればいいなとは思います。期待はしないですが・・・。
フェスと環境問題 トラックバック(0) | コメント(0) | Page top↑
--
2009/10/05 07:08
持続可能なイベント・マネージメントに関するコンフェレンス
First Sustainable Events Conference a big success - A Greener Festival's blog (30/9/2009)

バッキンガムシャー・ニュー大学(通称Bucks大)主催、AGF、Julie's Bicycle、Yourpe(ヨーロッパ・フェスティバル協会)協賛により、初めての「持続可能なイベント・マネージメントに関するコンフェレンス」が開催されました。

上記の記事に、コンフェレンスのまとめが箇条書きされているのですが、基本的には「フェスのブランド力を使って、スポンサーや委託業者へプレッシャーをかける必要がある」「近いうちに、環境対策をとらないことが不可能な時代が来る。今から環境対策を進めることが大事」といった、良くも悪くも、イベント運営者に言わせれば「そんなこととっくのとうに知ってるよ」的な内容にはなっています。やはり、じゃあ何をしていけばいいか?といったインセンティブが話し合われるようなコンフェレンスであって欲しい。また、大学主催なのにイベント・マネージメントの専門家がほとんどいないし、数少ない参加者は“お決まりの顔ぶれ”。以上を考慮すると、コンフェレンスとしては少し不発な印象はあります。もちろん、第1回目だから集まりが悪いのかもしれませんが、少なくとも、AGFやJB経由でUKの大小主要フェスにはコンフェレンスの案内がいっているはずなので、関係者のこのコンフェレンスに対する興味関心が薄いと考えるのが普通かもしれません。

ちなみに、Bucks大は、AGFの共同設立者であるClaire O’Neill氏がフェスと環境問題に関する卒論でBAを修めた大学。AGFとの関係が非常に深く、AGFのありとあらゆる活動にBucks大が絡んでいるといっても過言ではありません。ただ、個人的には、やっぱり学校は公平中立であるべきで、AGFとBucks大みたいな近すぎる関係は少し頂けないとは思う。他の大学関係者にも取り組みが広める意味でも、興味を持つ学生を増やす意味でも、音楽に関するイベント・マネージメントのコミュニティに、外からの空気がもっとはいるような環境になることを期待します。
フェスと環境問題 トラックバック(0) | コメント(0) | Page top↑
--
2009/07/18 03:33
AGF: 今年最初のウィナー達
FIRST GREENER FESTIVAL AWARDS ANNOUNCED FOR 2009 - A Greener Festival blog (17/7/2009)

最近チェック頻度がすっかり落ちた(だって面白くないし・・・)Music Weekの今のトップニュースはこれでした。

環境対策に積極的なフェスを称えるThe Greener Festival Awards2009の最初のウィナー16フェスが発表になりました。過去の受賞フェスが大半ですが、去年受賞していないフェスの名前もちらほら。最終的には、初受賞のフェスがもう少し増えるかもしれません。それとも、去年までに参加しなかったフェスはもといAGFに魅力を感じていないのかもしれませんが。

チェック項目と点数の付け方はだいたい把握してますが、正直、当たり前のことを当たり前にやっていれば受賞するのは難しくはないと思います。チェック項目はオンラインで確認できますが(URL(PDFファイルです))、見ての通り、バックステージや設営の段階でのあれこれが多いです。お客さんから見たらエコでも何でもないフェスが受賞出来るのも、おそらくこれが要因でないかと思います。もちろん、それだけお客さんに見えないところでやらなければいけないことが沢山あることを意味しているのですが。

それにしても、今回発表されたフェスに、私がインターンしていたTフェスが含まれているというのがどう考えてもおかしいです。去年のAGFに関するこのPDFにあるのですが、参加フェスは場内で排出されるゴミの最低30%がリサイクルされているという証拠を示さなければならないことになっています。しかし、フェスが終わってまだ1週間も経っておらず、まだ会場内の清掃も完全に終わっていない状態(と今日聞かされた)なのに、Tフェスから排出されたゴミが30%以上リサイクルされているという情報はどこから手に入れたのでしょう?フェス開催中にAGFスタッフが来場してチェックを行っていた話は聞いていますが、その時点でもしかして判断済み?

このPDF、大分前に一読しているのですが、改めて読んでみると、理解できない箇所がいくつかあります。Tフェスは今年もbiodegradableの食器を部分的にしか導入していませんが、このPDFには「全ての食器類はbiodegradableでなければならない」と明記されています。でも、Tフェスは昨年も今年も受賞。これはちょっと違うぞ、と。

実は、AGFの選考は、ポイント計上方式で行われています。56項目のチェックリストを主催者が事前にチェックし、申込用紙と共に提出。AGFは、現地に赴き、主催者がリストに記入した通りに事が行われているか、1つ1つダブルチェックする形で行われています(GreenBaseのこの記事を参照のこと)。だから、ここからは私の理解する審査方式なので、実際は若干ちがうかもしれませんが、食器類が全てbiodegradableでなくても、部分的に導入されていればポイントがもらえ、他の獲得ポイントと合わせた合計が一定のポイントを超えていれば受賞となるはずです。

私の知っている僅かな知識を集めた上での結論ですが、やっぱりAGFはちょっとでたらめ過ぎる気がする。少なくても、プレス発表と実際やっていることにズレがあるのは間違いないと思う。この辺に関してはまた少し突き詰められたら突き詰めたいと思いますが、ブログに載せられないかも・・・どうだろう。

ちなみに、受賞フェスに贈られる特製トロフィーは、リサイクル・プラスティック、CD、フェス会場で放置された長靴などから出来ているそうで、カンブリアのKeswick Schoolの学生によって作られるとのことです。

最後に、現時点での受賞フェスは以下の通り。

【UK】
Sunrise Celebration
Download
Firegathering
Glastonbury Festival
Wireless
Hard Rock Calling
the Isle of Wight Festival
T-in-the-Park

【Europe】
Rototom Reggae Sunsplash(Italy)

【US】
Atlanta Jazz Festival
Bonnaroo Festival

【AUS】
Peats Ridge
Falls Festival
Bluesfest
WomAdelaide
Southbound
フェスと環境問題 トラックバック(0) | コメント(0) | Page top↑
-
プロフィール

anno69(@yano)

  • Author:anno69(@yano)
  • イギリスの音楽産業、特にデジタル・ミュージックと音楽産業における環境問題対策に関するブログ。スコットランド大学院留学記も。
    管理人は、スコットランドのグラスゴー大学大学院ポピュラー音楽学コースを修了し、帰国。音楽好きの普通の会社員をしています。お問い合わせは cielo0818_ls [at] hotmail.com までお気軽にどうぞ。
    A blog dedicated to topics of the UK music market in particular digital music, copyright and environmentalism in pop music.

    ●Twitter:http://twitter.com/anno69
-
最近の記事
-
最近のコメント
-
最近のトラックバック
-
月別アーカイブ
-
カテゴリー
-
ブログ内検索
-
RSSフィード
-
リンク
NEXT →
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。