イギリスの音楽産業について考えるブログ
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2010/03/14 08:29
今週の英音楽ニュース(14/3/2010)
結局先週は全く更新できず、2週間空いてしまいました・・・。意外と時間がないので、会社の通勤/帰宅中にiPhoneで必死にニュースをチェックしております。Twitterでどうでもいい呟きと一緒にニュースも呟いてますが、そこで上げたニュースを超短信ニュースとしてまとめてみます。

Sony Music to drop promo CDs - CMU Daily (4/3/2010)
Sony Musicが5月1日から、全てのプロモーション用CDの製造/配布をストップするというニュース。プロモーション用に音源を配布するというのは、メディアの発達でライブ音楽から録音音楽を楽しむ風潮が生まれたことで生まれた文化(1900年代初頭)。しかし、デジタル化が進み、多くのレーベルがストリーミングなどオンライン上でプロモ音源の試聴が行われるようになったため、わざわざCDを作る必要が正直なくなったと言うところだと思います。上記の記事にもあるように、「プロモCDのための経費をレーベルはいつまで正当化できるか?」というのは誰もが思ってた事だったのではないかな、と。ただ、業界の中では「いや、CDで聞きたいんだ!」という人が居るのは事実でしょうが(そうゆう話はポロポロ聞きます)、いずれデジタルが主流になるのはほぼ間違いないと個人的には思っています。
デジタルvsフィジカルの環境負荷に関しては信頼できるデータはないけど、個人的には「プロモ盤制作は資源の無駄」という思いは強いので、Sonyが先陣切ってこのような行動にでたのは支持したいと思います。

Clause 17 voted down in Lords - Music Week (4/3/10)
Controversial digital economy bill amendment follows lobbyists' draft - The Guardian (11/3/2010)
Controversial new DEB amendment written by BPI - CMU Daily (12/3/2010)
詰めの作業が進められているイギリスのデジタル経済に関する法律、Digital Economy Bill。ここで問題になっている第17条というのは、国務大臣にパイラシー行為などの著作権侵害行為を防ぐための法改正などに関して一定の権力を与えるものでした。これについては当初から批判が出ていましたが、この条項に修正が入りました。そのAmendment 120A(修正条項120A)は、高等法院に著作権侵害が行われていると見なされたサイトを閉鎖する権限を与えるもの。この修正条項には主にISPsからの批判が殺到・・・といった状況でした。
が、The Guardianが、このAmendment 120Aが、何と英レコード協会BPIのロビイストが書いたドラフトを元にしていた事実をすっぱ抜き、ますます混乱した事態となっています。「ロビーグループの意見を汲んで修正条項が作られることもあるだろう」とBPI的は恥じらいもない様子だということですが、ここまでしかキャッチアップ出来てないので、この件に関しては、いつか改めて記事に出来ればと思います。

Napster Japan To Close - Billboard.biz (5/3/10)
ナップスタージャパン終了とデジタル音楽の行方 - yomoyomoの「情報共有の未来」(11/3/2010)
日本で唯一の定額制音楽ストリーミング・サービスNapster Japanが5月末までで全てのサービスを終了することになりました。私も日本に戻るときSpotifyを続けるかNapsterに乗り換えるか真剣に悩んでいたので、Napsterの終了は他人事ではありません。私は結局カタログ数やリリース直後に聞けるかどうかetcが引っ掛かってSpotifyを続けることにしたのですが、yomoyomoさんの記事を読む限りだと、洋楽に関してはカタログ数もそれなりに充実していたのかもしれません。ただ、やはり今の日本で定額制のストリーミング・サービスっていうのはちょっと早すぎたのかもしれません。それから、SpotifyやWe7がイギリスで定着したのも、元は「無料」という大きなセールス・ポイントがあったからっていうのもあるかもしれません。
ただ、Napsterの閉鎖に悲観的になってる暇はないと思います。ヨーロッパやアメリカはもとより、中国でも無料のストリーミング・サービスが浸透している中、日本は全く逆の方向に進んでおり、これで何かフォーマットのチェンジでも何でも何か起こったとき、日本は対応できないという最悪の事態を避けなければなりません。もう少し、日本でのストリーミング・サービス普及について議論が進めば・・・と思います。これも、近々このブログで何か問題提起できればいいなと思っています。

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最後に、Music AllyでやっていたMusic4.5というカンファレンスのライブ・ブログの記事を1つ貼っておきます。まだこの記事しか読んでないのですが、他の記事も見出しだけ見ると面白そうなので、興味ある方は是非。

Music 4.5: Live Events and band/fan relationships - Music Ally (4/3/2010)
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2010/02/27 23:48
BBC 6Music 存続の危機
BBC signals an end to era of expansion - The Times (26/2/2010)
BBC to close two radio stations and halve web output after Tory pressure - The Guardian(26/2/2010)
Times report says 6music might close - CMU Daily (26/2/2010)

イギリス国営放送BBCが運営するデジタル・ラジオチャンネル6Music。比較的新しいチャンネルでしたが、音楽ファンの間では人気は高かったと思います。

その6Musicが閉局するのではないかという噂が沸き上がっがのは今月頭のこと。その時BBCは否定していたはずなのですが、この度、BBCが経費削減のために作成したレポート“Putting Quality First”がリークし、The Timesがすっぱ抜いたその内容が音楽業界に衝撃を与えています。

報道によれば、このレポートで提案されていることは以下の通り:

- BBC 6Music、Asian Network、BBC Switch、BBC Blast!の閉局。
- インターネット・サービスを半分に縮小
- テレビのスポーツ放送権への出費削減
- 海外の番組への経費を削減
- BBCが出版する雑誌を売りに出す
- 600人程度のBBCスタッフおよびフリアランスの仕事カット


さらに、現在BBCから音楽番組はかなり消えつつある状態ですが、レポート内で、BBC Radio2について「音楽番組を減らし、コメディやドキュメンタリーを増やす」と書かれているようで、メインストリームなBBCの放送局から音楽がほぼ消失するのではと懸念されているようです。

BBCは、ここ20年拡大路線を続けてきたそうですが、今後の方針として示されているのは“量ではなく、イギリスのオリジナルのプログラムの質向上”とのこと。そして、それが費用の大幅カットにも繋がると。ちなみに、この“量より質”路線は、次期政権を担うと言われる野党・保守党からの圧力も大きく影響しているようです。

6Musicのみに関して言えば、ほとんどの音楽ファンが閉局反対の姿勢を示しているように感じられます。The Guardianは、「他の全国放送ラジオでは出来ない、特に知識や情熱を持った素晴らしいプレゼンターの起用」「BBCではなければ出来ない番組」などと、6Musicを高く評価し、「6Musicを失うことは、イギリスの放送業界に穴を空けることになる」と、6Musicの重要性を訴えています。

また、CMUは、6Musicはその財源から公共性が高いニーシェ・ラジオ局であり、どの商業ラジオとも対抗しないものであると指摘。BBCという高いアクセス性と適度な費用での運営により、6Musicは次世代アーティストのキャリアを積む場になっていたとして、同じく6Musicの重要性を訴える論調になっています。

もちろん、これから様々な精査が行われて行くことになるとは思いますが、このレポートが提案していることが、イギリスの豊かな音楽文化に与えるダメージは計り知れないものであることは容易に想像できます。現在Facebookのグループ署名サイトがアクティブに動いており、かなり大きなムーブメントになってきています。6Music存続を願う方は是非。
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2010/02/13 22:40
今週の英音楽ニュース・復活編(13/2/2010)
本帰国から3週間経ちました。実は既に社会人復帰しまして、お陰様で忙しくさせてもらっているのですが、代わりに、ご覧の通りブログの更新回数がめっきり減りました。せっかく調べた注目ニュースも放置気味に・・・。そこで、短信でも良いのでより多くの面白いニュースを紹介できればと思い、以前やっていた「今週の英音楽ニュース」を復活させることにしました。“深く調べる時間がないからとりあえずここにいれとけー!”ってのもあるのですが、“1つの記事として投稿する程のものではないけど興味深い”タイプのニュースも載せられると思うので、出来るだけコンスタントに続けていきたいと思います。

では早速。今週は2つほど。

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Warner Music may stop licensing songs to free online streaming sites - The Guardian (10/2/2010)
Spotify denies WMG is pulling its catalogue - Music Ally (11/2/10)

最近、Spotifyの日本での知名度が超低いということを改めて感じるので、ここでもう1度説明しようと思います。スウェーデンで始まったSpotifyは、広告ベースで運営されている音楽のオンデマンド・サービス。一定間隔(7曲に1回とか、30分に1回とか言われてましたが、今はどうなっているんだろうか・・・)で挿入されるCMを聞かなければならないものの、4大メジャーや主要インディ・レーベルを含む膨大なカタログを無料で聞けるのが最大の売り。有料サービスもあり、こちらは1ヶ月9.99ポンド(約1500円)の定額制。広告が一切入らないだけでなく、オフラインでも曲が聴けたり、iPhoneのアプリで聞くことも出来ます。現在はヨーロッパと中国(※追記:一度ローンチがアナウンスされるも結局サービスは開始されていない)で使用可能で、近々アメリカにも進出予定。有料サービスにアップグレードすると海外どこでも聞けるので、私はイギリス滞在中にアップグレードして、今も日本でSpotifyを使っています。ちなみに、邦楽のカタログはほとんどないと思います。

で、このSpotifyを始めとした無料ストリーミング・サービスからワーナーが手を引くのではないかというバズが今週音楽メディアを駆けめぐって、かなり大きなニュースになっていました。これは、ワーナーのCEOであるEdgar Bronfmanの以下の発言を受けてとのこと:

“Free streaming services are clearly not net positive for the industry. And as far as Warner Music’s concerned will not be licensed. So this sort of get all the music you want for free and then we maybe we can – with a few bells and whistles move you to a premium price strategy is not the kind of approach to business that we will be supporting in the future.”
(フリー・ストリーミング・サービスは明らかに、音楽業界にとって良いものではない。我々に限って言えば、これらサービスは今後ライセンスを受けないだろう。このような、ちょっとしたおまけ付きの“欲しい音楽は何でもフリーで得られる。我々はきっとできるさ”なんてサービスで、人々をプレミア・サービスに移行させるっていう戦略の類は、我々(=ワーナー)が将来的にサポートするであろうビジネス手法ではないのである。)


Music Allyの記事によれば、SpotifyはワーナーがSpotifyとのビジネスから手を引くのではないかという報道を否定したとのこと。曰く、「脈絡のない話だ」。しかし、記事は、ワーナーが上記のコメントのような考えを持っているのは間違いなく、次の契約更新の際(本文中では“the next time”と表現されている箇所ですが、意味するところはこうでしょう)、ワーナーが再びライセンスを与えるかどうかは不透明と見ているようです。記事は、最後にアメリカでのサービス開始について言及し、「Spotifyは定額制オンリーにするか、ワーナーのカタログ無しでサービスを開始するか、選択を迫られている」と結んでいます。ワーナーといえば、youtubeからも一旦手を引いたレーベルだけに、Spotifyを始めとした無料ストリーミング・サービスとの関係には今後注目する必要がありそうです。


UK Competition Commission to reconsider LiveMaster - CMU News- Blog (12/2/2010)
Appeal sends Live Nation Ticketmaster merger back to competition watchdog - Music Week (11/2/2010)

世界最大の音楽プロモーターLive Nationと、チケット販売業最大手Ticketmasterの合併話。一時は公正委員会から難色を示されたりしたのですが、昨年末にokサインが出て、今年に入ってアメリカでも合併にGoサインが。その後、今月10日にPaidcontentが「正式に合併発表」という報道をしている(via TechCrunch)のですが、これはイギリスのオンライン・メディアでは全く報じられておらず、おそらくアメリカでの話なのかなと思います。そして最新の情報では、イギリスでは、この合併話に待ったがかかり、競争委員会でもう1度見直されることになったようです。

これは、ドイツのチケット販売業者でLive Nationとビジネス・パートナーシップを結んでいるCTS Eventimの申し立てによるものとのこと。以前から報じられていたとおり、CTS Eventimはイギリス参入を目論んでおり、今回の合併は、彼ら自身の参入はもちろんのこと、他のチケット販売業者との競争を妨げかねないと主張していました。彼らの今回の申し立ては「我々は、競争委員会が合併を認める最終判断を下したことに対してレスポンスする機会を与えられていない」というもの。これに対し、競争委員会は「CTS Eventimはそのような機会を与えられるべきだった」と認め、今回の合併に対する判断をもう1度見直すことになったようです。

Live NationとTicketmasterの合併は、彼らによるライブ産業独占を引き起こすとして、懸念を示している人が非常に多いと思います(私もそちら側の1人)。CMUも書いているように、特にアメリカでは既に合併が承認されているので、イギリスで仮にNOが出ても、彼らの独占が進む可能性は十分あるとは思います。このニュースも、今後も目が離せません。

ところで、Live Nationといえば、こんな面白い記事も。Live Nationのチケットが、アメリカの大手スーパー・チェーンであるウォルマートの約500店舗で購入可能になるのだそう。ウォルマートはアメリカ国内ではCDセールスのシェアで第1位だったと思います。「爆発的に売れるミュージシャンのCDを安く売って、ついでに他の商品も買ってもらおう」っていうウォルマートの戦略があるのですが、これはLive Nationとのビジネスでも引き継がれそうな予感。詳しくは下記の記事を参照ください:

Live Nation, Wal-Mart Sign Ticketing Partnership - Billboard.biz (12/2/2010)



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2009/11/28 18:03
今週の英音楽ニュース(復活編)
今日から母親来英のため、ブログ更新がまたしてもしばらくストップします。ということで、久々に「今週の英音楽ニュース」!!

Three-strikes petition has over 24,000 signatories - CMU Blog (26/11/2009)
先日の、パイラシー対策を盛り込んだDigital Economy Bill発表(拙ブログのこちらを参照)に対する反発の声が上がっているというニュース。イギリス第2位のプロバイダーTalk Talkは、Number10.gov.uk内のオンライン嘆願書ページ(オンライン署名用ウェブサイト)に、「公平な司法の手続きを踏まないままファイル共有者の回線を切断するという提案は破棄されるべき」とする嘆願書をアップ。現在署名を呼びかけています。いつアップされた嘆願書なのかは分かりませんが、CMUによれば、新しい嘆願書にもかかわらず、24,390人分の署名が集まっているとのこと。私がこの記事を書いている現在は、26,441ですから、ものすごい勢いで増えていることになります。該当の嘆願書はこちら。CMU曰く、(一般的に)嘆願書で何かが変わることはほとんどないとのことですが、この声は無視して欲しくないと思います。

Virgin Media To Trial U.K. File Sharing Analysis - Billboard.biz (27/11/2009)
Virgin Mediaといえば、UniversalのカタログがDLし放題の定額制サービスと、ネットの監視+3ストライク・ポリシーの導入を発表していた、イギリスのインターネットプロバイダー(拙ブログのこちらを参照)。このニュースでは、Virginが、本格的にファイル共有を割り出すためのトライアルを開始すると伝えています。イギリスのテクノロジー系企業Deticaと手を組み、ファイル共有のトラフィック・アクセスのレベルを調べるもので、匿名IPSトラフィックまで調べることが出来るそう。スタート日時は未定ですが、どれほどの期間トライアルを行うかは、ここ数週間で決まる予定だそうです。このトライアルの結果が気になるところです。続報を待ちます。

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091128.jpg
先月、コースディレクターの先生のオフィスに行った時にこっそり隠し撮り。なんか、ポスターがいきなり増えてたので。多分、全部Chemikal物。ちなみに、この右側には、ポピュラー音楽学関係の本(社会学、カルチャラル・スタディーズ、法律etc etc...)が100冊くらい置いてある。本当に先生は本が好き。そうでなければプロフェッサーにはなれない、と。でも、根はデルガドス大好きな音楽おじさんです。来週の水曜日、卒業式で再会予定。卒業式の話は、母が帰国した後にでも。
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2009/05/25 05:52
今週の英音楽ニュース (24/5/2009)
International Repertoire Down 18% In Japan Q1 Figures - Billboard.biz(19/5/2009)
日本のレコードセールスに関するニュースをBillboardより。日本レコード協会によれば、2009年最初の四半期で、オーディオの総生産数は5480万となり、前年比8%ダウン。洋楽に絞ると、1088万で何と18%ダウン。金額ベースのマーケットシェアも、昨年末時点における22%から20%へと落ち込んでいるとのこと。この数字が全てだとは言いませんが、去年に引き続き、今年も洋楽苦戦の年になりそうです。国際化が進む中で、自国のミュージシャンが売れてるのは良いこととも言えるし、文化的鎖国に向かいつつあって危険とも言える。なかなか簡単な問題ではないですが、個人的には、ここ数年で、若い邦楽ファンから洋楽が断絶"させられてしまった"のは正直憤りを感じます。こうゆうシーンを、今活躍している私と同世代の、邦楽と同じかそれ以上に洋楽も聞いてきたはずのミュージシャンがどう思っているのか知りたいなぁ・・・どうなんだろう。

JASRAC Earnings Fall - Billboard.biz(22/5/2009)
次は、同じ日本からJASRACの2008年度実績に関するニュースです。CDのmechanical royalties(楽曲を使用してCDなどを生産する際に発生する印税。多分複製権?)の収益が5.2%ダウンというのは当然かもしれませんが、個人的に驚いたのが、デジタル・セールスからの収益が1.1%しかあがっていないこと。でも、「デジタルと言っても売り上げじゃなくて印税だから、上昇率もこんなもんなのかも」などと考えつつも、結局日本の著作権関連が全く分からないので、これ以上のアイディアは何も浮かばないという。これはいかんと思ってJASRACのインタラクティブ配信のセクション(URL)で確認してみましたが、イギリスと全然違う・・・がーん。これから要勉強です。

Spotify was ‘inspired by the Pirate Bay’- Music Ally (18/5/2009)
1階下のカップルが、しょっちゅう爆音で音楽をかけているのですが(しかも夜中の2時くらいまで)、「今日はいつもに増して音がでかいなぁ」なんて考えていたら、思いっきりSpotifyのCMが聞こえて思わず豆乳を吹きそうになりました。Spotifyの勢い、とどまるところを知らず、といったところです。
さて、いつものMusic Allyなのですが、今回は記事の最後の方。「Feartured Artists' Coalitionの主張ってやっぱおかしい気がする」という私の疑問を、この記事を使ってもう1度呼び起こしたいと思います。

Spotifyは音楽ストリーミング・サービスで、会員は30分に1度の広告を聞く代わりにSpotifyのカタログが無料で聞けます。Spotify会員の多くは無料会員と言われているので、Spotifyは広告などから収入を得て、楽曲使用料等を支払っていることになります。その使用料の配分なのですが、記事によれば、このようなストリーミングの場合、1曲あたりの相場はレーベルにおよそ0.8P、PRSに0.022P。PRSに入った分はソングライターに渡ります。PRSへの差引額もそんなにないと思います。そしてレーベルに入った分は、推測ですが、メジャーレーベルであれば、彼らのポケットにそのまま吸い込まれる形になるのではないかと思います。そうでなければ、「iTMSの売り上げが1銭も入ってこない」なんてミュージシャンの不満が聞こえてくることはないはずなので。そして、Music Allyの見積もりによれば、Spotifyが1日に支払う楽曲使用料は10万ポンド(約1500万円)。これが、「レーベルは楽曲使用料を取りすぎている」と批判される理由であり、これが、多くのデジタル配信業者を経営安定化を妨げていると言われる所以であるというのがMusic Allyの主張です。

こう考えれば、著作権同様、問題は法律ではなく(メジャー)レーベルとミュージシャンとの契約問題ではないか?という話になります。既に活躍しているミュージシャン達は、デジタル配信が盛んになる前に契約をしていて、デジタル配信に関するちゃんとした契約を結んでいなかった等、考えられる問題点は色々あるでしょう。だからこそ、FACは3つの優先項目に「教育」を掲げた訳です(不公平な契約をこれ以上結ばせないため)。そう考えると余計に、なぜFACがレーベルでなくYoutubeやMyspaceを叩くのかがよく分かりません。仮にこれら2つのサービスがSpotifyと違うとしても、じゃあなぜFACはNokiaのComes With Musicも叩いているのか?と言い換えれば、筋も通ると思います。FACも最近は会員数増やし以外の表だった活動があまりないので、また動きがあるまではこの問題もしばらく保留しておこうと思います。

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グラスゴーもスコーンと抜けた青空が眩しく、すっかり夏です、気温15度ですが。ロンドンはここ数日25度近くまであがっているようで、非常にうらやましい限りです。グラスゴーも、風さえなければ暖かいので、半袖になって必死に夏を満喫中です。でも、さすがに今日は寒くて、パブのガーデンでセルティックの試合を見ているグラスゴー人達(写真)も長袖姿。

後、これは友達用私信。来月、金曜8時のタモさんの番組に、例のバンドが出演とのこと(こちらを参照)。フジ決定の時も思い出したけど、この番組も、部室でのたわいない会話の話題の1つだったので、思わずしんみり。母に伝えたら「どんなに立派になったか楽しみです」などと言うので笑ってしまいましたが、私も楽しみ。新曲はあまり好きじゃないけど・・・。現時点で、出演予定日は6月5日とのことなので、見た人は感想を是非教えてください(切実)。
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プロフィール

anno69(@yano)

  • Author:anno69(@yano)
  • イギリスの音楽産業、特にデジタル・ミュージックと音楽産業における環境問題対策に関するブログ。スコットランド大学院留学記も。
    管理人は、スコットランドのグラスゴー大学大学院ポピュラー音楽学コースを修了し、帰国。音楽好きの普通の会社員をしています。お問い合わせは cielo0818_ls [at] hotmail.com までお気軽にどうぞ。
    A blog dedicated to topics of the UK music market in particular digital music, copyright and environmentalism in pop music.

    ●Twitter:http://twitter.com/anno69
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