イギリスの音楽産業について考えるブログ
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2009/12/07 05:34
コペンハーゲン会合の前に
COP15(コペンハーゲン会合)- FoE Japan (accessed on 6th Dec 2009)
明日から、コペンハーゲンにて国連気候変動枠組み条約第15回締約国会議(COP15)が始まります。コペンハーゲン会合って何?という人はあまりいないと思いますが、ご存じない方は上記のFoE Japanの解説ページを参照ください。京都議定書に続く新たな枠組みに合意出来るかどうかに関しては、悲観的な意見が圧倒的に多いのが現状。2週間続く会議の様子は、私も出来るだけチェックするようにしたいと思います。

More than 50 papers join in front-page leader article on climate change - The Guardian (6/12/2009)
--> The papers that will carry the Cophenagen leader(参加新聞一覧)
さて、COP15開会日である明日12月7日、イギリスの上級紙The Guardianを含む世界45カ国56新聞社が、各紙トップページにて共同社説を発表します。西欧各国はもちろんのこと、中国やインドを含むアジア、アフリカ、南米と文字通り世界規模のプロジェクトのようです。これにより、同社説は20の異なる言語で読むことが可能になります。日本では、編集に関する規定で正式参加出来なかったものの(残念)、朝日新聞でこの件が取り上げられるとのこと。朝日新聞を購読されている方は、是非記事を探してみてください。
※追記(6/12/2009)
ガーディアンによる共同社説と、同プロジェクトに関する朝日新聞の記事がウェブで公開されました:
'Fourteen days to seal history's judgment on this generation' - The Guardian (6/12/2009)
COP15「政治合意を」 世界56紙が共同社説掲載 - asahi.com (7/12/2009)

そして、気候変動といえば、本国イギリスはもちろん、欧米でも大騒ぎになっているという通称クライメートゲート(Climategate)事件。英イーストアングリア大学気候調査部(CRU)のサーバーがハッキングされ、研究者たちのメールと文書がネット上で公開されたというもの。このメールが、温暖化人為説を裏付けるために元のデータを改ざんしたとも読み取れるため、大問題になっています。昨日5日は、世界各国でCOP15に対するアピールとして、世界中でデモ行進が行われ、ロンドンでは4万人以上が集結したそうですが(グラスゴーでもデモがあったはず)、BBCのニュースでは、この事件のせいでデモ行進のニュースはすっかり影が薄くなってしまった、なんて報道もされています。非常に残念です。
この事件に関する論争は日本語でもいくらか報道されています。以下にリンクを貼っておきますので、ご一読されることをオススメします。

クライメイトゲート事件 - ウィキペディア (accessed on 6th Dec 2009)
盗み出された「温暖化」メール 論争に火 陰謀説も - asahi.com (6/12/2009)
英気象庁、温度観測記録を公表へ 温暖化懐疑派に対抗 - CNN.co.jp (6/12/2009)
※それから、mixiになりますが、「地球温暖化について知りたい!」コミュ内の「「クライメートゲート事件」関係ニュース」トピを是非ご一読下さい。
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2009/07/18 03:22
スコットランド気候変動法案、通過
Scottish Climate Change Bill - the Scottish Government
Climate campaigners celebrate strong Scottish law! - Friend of the Earth Scotland

スコットランド気候変動法案が先月24日スコットランド議会を全会一致で通過しました。今調べたのですが、スコットランド議会において“bill”はドラフトを意味するそうで、法律ではないようです。でも、雰囲気的には、このまま法律になる可能性大なのでしょう。

気になる内容は以下の通り:

- 2050年までに最低80%の削減。
- 2020年までに最低42%。イギリス気候変動委員会のアドバイスにより修正可能。
- 年間ターゲットの設定
- 国際輸送(航空、船舶)も気候変動法の対象とする

過去、拙ブログではUK Climate Change Billとの比較を行っているのですが(参考:UKとScottishの違い(Climate Change Bill))、改めて、スコットランドの方がUKよりもはるかに厳しい気候変動法案になっているなと思います。ただ、中期目標42%達成まで残された時間はわずかに11年なので、果たして本当に実現出来るのか正直疑問。でも、実現できなさそうだから目標値を下げるなんてことはもちろんあり得ない。スコットランドの強みは何と言っても自然エネルギー資源が豊富であること(スコットランド内で消費されてるユニット数は多くないらしいですが)。何が何でもターゲット達成に向けて頑張ってもらわないと。

ということで、温暖化問題を考える上で非常に重要な法案が通過したわけですが、スコットランドという中途半端な位置にある国のせいか、さすがに報道もほとんどなく、ひっそりと通過した感じです。グラストンベリーに行った時、Climate Campのブースに行って、メンバーの方と少しお話してきたんですけど、Scottish Climate Change Billの存在すら知らない方もいました。「嘘だろー!?」と思いましたが、本当の話。彼らはイングランドで活動しているから、仕方ないとは思いますが。

1つ疑問なのは、中身の違った2つの気候変動法を、果たしてスコットランドは、どの分野にどちらの変動法を適用していくのかということ。スコットランド法とウェストミンスター法との兼ね合いがいまいちよく分かっていない私です。

+++++++++++++++++++++++++++++++++

ということで、明日ロンドン経由で日本に帰ります。修論は予定通り進んでいるのですが、今の進め方だと、結局日本でもフジロック後までかけて作業し続ける羽目になりそう。といいつつ、友達と会う予定をほとんどフジロック前に入れてしまったのですが・・・フジロックまでにどこまで修論終わるかな・・・。ということで、最近手のかからないニュースばかり更新してますが、もうしばらくはこの調子で更新になります。

グラスゴーは朝晩はフリース必須な程寒いです。2年ぶりの日本の夏は相当堪えそう。うう。ひとまず、安全な旅になることを祈りつつ、これから修論作業に戻ります。
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2009/06/11 06:17
日本は(たったの)8%
日本ではどのように報道されていますか?特にテレビ。イギリスからはウェブでしか知り得ませんが、イギリスの報道と比べると、公平性に優れていると悪い意味で言っておきます。海外ではどうゆう議論が行われているかは、このビデオの質疑応答を見れば一目瞭然です。

日本政府は、2020年までの温室効果ガス削減目標を、2005年比15%と発表しました。2005年比で考えると、EU各国やアメリカよりも野心的な数字となっていると政府は主張しているようです。しかし、世界が削減ベースの年としている1990年比だと僅か8の%削減になります。これは、京都議定書における日本の削減目標6%に僅か2%上乗せしただけに過ぎません。この6%と8%では少し内訳が違いますが、それを考慮しても、EUの20%、アメリカの2005年比83%からはほど遠い数値。中国ですら、EUと同じ1990年比20%削減目標を発表しています(こちらを参照)。そんな中、日本政府が自信満々に提出した数値が8%。これじゃあ世界の笑いもの。もちろん笑ってる人なんて誰もいませんが。ちなみに、ICPPの第4次報告書を考慮して、先進国は2020年までに1990年比25~40%の削減が必要との見方で一致しているとのこと。コペンハーゲンまであと半年しかないのに、日本はリーダーシップを取るどころか、各国NGOから送られる今日の化石賞を見事受賞、ブッシュ前大統領を文字って「ジョージ.W.麻生」と命名される始末です。

各環境団体は今回の発表に対して、「京都議定書以降ますます鮮明になった温暖化による危機的状況を全く考慮していない」等として、政府の決定を強く批判。海外でも、「野心に欠けた目標」と、政府の消極的な姿勢に批判が集まっているようです。例えば、いつものThe Guadianは、このニュースに関する記事で、「Target is 'weakest any country has pledged so far' and threatens agreement in Copenhagen, say critics.(批評家達は、日本のターゲットは、"現在のところ、どの国が掲げたものより貧弱"で、コペンハーゲンでの国際合意を脅かすものだとコメント)」なんてサブタイトルをつけています。「日本は今、環境問題という観点では、世界からこんな風に見られている」と、日本のメディアが報道してると良いですが・・・。

ちなみに、朝日新聞の麻生首相記者会見の要旨には「「日本は既に省エネが進んでいるから、これ以上の省エネはできない」という考え方に政府はくみしない。」とありますが、The Guardianの記事には"Japan argues its target is ambitious given that its economy is already relatively energy and carbon efficient. (日本政府は、日本経済が既にエネルギー効率と炭素効率で比較的優れている点を考慮すれば、このターゲットは野心的であると主張している。)"とあります。結局は、気候ネットワークが主張するように、日本は今後も大幅削減をするつもりはなさそうです。

詳しくは、気候ネットワークの以下のプレスリリースを参照ください。
日本の「8%削減」中期目標 このままでは国際社会から孤立する - 気候ネットワーク、プレスリリース(10/6/2009)

以下の記事も併せて参照下さい。
【NGOs】
「05年比15%削減」=「90年比8%削減」ではヒーローになれない! - WWF Japan、プレスリリース(10/6/2009)
「90 年比-8%」では先進国としての責任放棄 - FoE Japan、プレスリリース(10/6/2009)

【新聞】
温室効果ガス、2020年に2005年比15%削減目指す=首相 - asahi.com(10/6/2009)
温暖化対策中期目標 麻生首相記者会見の要旨 - asahi.com (10/6/2009)
Japan's 15% target to cut emissions condemned as 'disaster' - The Guardian
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2009/05/16 06:11
津々たるコラム
温暖化科学の虚実 研究の現場から「斬る」!(江守正多) - 日経Ecolomy

修論の作業中、偶然、日経Ecolomyというウェブサイトにある、地球温暖化に関するコラムを見つけました。筆者は、かの有名な国立環境研究所の江守正多氏。今のところ3本掲載されていますが、江守氏はエキスパート中のエキスパートであるにも関わらず、私のようなミーハーでも分かりやすい説明をされていて、思わず感心してしまいました。気候変動懐疑論や地球寒冷化に関して、とても丁寧かつ易しい言葉を用いた説明がなされています。私も大変勉強になりました。

地球温暖化に興味はあるけどよく分からない人にも、多少は知識もあるし自分なりの意見もあるという人にもオススメです。記事自体も長くないので、時間のない方でも大丈夫。上記のリンクから是非どうぞ。
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2009/05/12 22:47
どれくらい残せばいい?+α
How Much Should We Leave in the Ground? - Monbiot.com (6/5/2009)

先日、Nature誌に2度の気温上昇を避けつつ排出できる炭素量を見積もった2つの報告が発表されたそうです。Monbiot氏曰く、「特定の日までの削減目標値を示すのみで、どれほど我々が炭素を排出する余裕があるのかについては一言も言及していない」国際機関や政府のアプローチを考慮すれば、この2つの報告は画期的とのこと。

以下、2つの報告書が発表した数値:

(1) 現在から人類が絶滅するまでに燃やせる炭素量は4000-5000億トン (by Allen, M. et al)
(2) 2000~50年までに1兆トンの炭素を排出すると、2度上昇が起こる可能性は25%になる(=燃やせる炭素量は2730億トン)(by Meinshausen, M.)


Monbiot氏は、(1)のシナリオを採用し、現在知られている(注:つまり正確な数値でない可能性がある)、商用化可能な化石燃料の埋蔵量(注:地球に眠っている全ての化石燃料ではない)を比較。計算方法については上記の記事参照。かなりざっくりの計算になります。

結果は以下の通り:

- 現在から無限に先までの期間で燃やせる化石燃料は、現在知られている商用使用可能なそれの61%
- (2)のシナリオを採用した場合、2050年までに燃やせるのは、2000年から計算して33%。


Monbiot氏は、「化石燃料の生産を減らさない限り、化石燃料の消費削減の道を探る意味はない」とキッパリ。OPEC各国を除き、どの国もイギリス政府のように「最大限の経済の回復の実現」という方針らしい。つまり、その政府がどれほど気候変動にコミットしてるかを確かめるならば、「化石燃料使用量の制限、そして新たな化石燃料の埋蔵の探査を一時中止にむけた準備が出来ているかどうか」である、というのが氏の主張です。

数値の正確性はさておき、とても面白く読ませていただきました。あまり長い記事ではないので、興味のある方は原文を是非。

++++++++++++++++++++++++++

Monbiot氏の結論を読んで改めて思ったことを、少しだけ。
イギリスと日本における環境NGOsや一般市民の活動や意識の違いについては前々から考えていたことなのですが、最近「もしかしたら・・・」と思ったことがあります。これは全く私の私見ですが、イギリスの環境活動はもはや政治活動で、大きなNGOsも莫大な資金力と発言力を持っています。しかし、市民レベルでは意識の高低に雲泥の差があり、しかも低い人の方が圧倒的に多い。結果、彼らは自分の生活を変えてまで何かをやろうというレベルまで達せず、そうゆう意味でも、結局法の力に頼らざるを得なくなる・・・というのがイギリス式。一方日本は、政府に圧力をかけたいけどイギリスと比べて日本のNGOsは体力がないしから、なかなか政府への圧力にならない。市民も、NGOsとの関わりを持とうとする人は多くない。しかし、個人レベルでは、色んな要因が合わさって、ある意味自分を犠牲にしてでも、より環境に配慮した行動を日頃から行うことが出来る(大それたことではなく、例えばゴミの分別レベルの小さいこと)。

フェア・トレード活動に関わっている妹とたまに話すのですが、「日本のエコ・ブームは正直げんなりする。でも、だからこそ日本ではエコがより身近で、普段の生活に浸透している」のだと思います。イギリスのNGOsの体力と発言力は正直うらやましい限りですが、イギリスの市民が、環境問題に目を向け、自分の生活を変えようという気になる日が来るとは正直思えません・・・。かと言って、日本の方が良いとも言いませんが。
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プロフィール

anno69(@yano)

  • Author:anno69(@yano)
  • イギリスの音楽産業、特にデジタル・ミュージックと音楽産業における環境問題対策に関するブログ。スコットランド大学院留学記も。
    管理人は、スコットランドのグラスゴー大学大学院ポピュラー音楽学コースを修了し、帰国。音楽好きの普通の会社員をしています。お問い合わせは cielo0818_ls [at] hotmail.com までお気軽にどうぞ。
    A blog dedicated to topics of the UK music market in particular digital music, copyright and environmentalism in pop music.

    ●Twitter:http://twitter.com/anno69
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