イギリスの音楽産業について考えるブログ
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2010/11/20 00:21
何度目かの小休憩
こんにちは。学生時代からしょっちゅう小休憩させていただいているこのブログですが、今月末まで更新をお休みさせていただきます。というのも、ちらっと触れましたが、明日(日付的には今日!)から1週間ほど旅行でイギリスに滞在することになり、帰国後のバタバタも考えて、更新は12月最初の週末辺りになるかな、と。もう観光で見て回るところもないので、そうゆう意味でイギリスに行く理由は全くないのですが・・・まぁ・・・どうしても今見ておきたいライブがあったので・・・。でも、このタイミングでイギリスに戻れるのは良い機会になりそう。すごく楽しみです。

ということで、日本では使えないが故にイギリスで試しておくべきストリーミング・サービスがあれば私のTwitter(@anno69)かこの記事のコメント欄で是非教えてください!ひとまず、Spotifyの無料版、We7, 余裕があればmflowを試す予定です。


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2010/11/07 12:33
プロモCD vs デジタル・プロモ
拙ブログが扱うメイン・テーマである音楽と環境問題。私が大学院時代に特にフォーカスしていたライブ産業と環境問題に関しては既に何度か取り上げているのですが、今回はレコード産業と環境問題。それも、長くから議論されていた“フィジカルvsデジタル”に関するリサーチです。イギリスの音楽業界と環境問題を扱う団体Julie's Bicycleから発表されました。扱っているのがメディアや店舗などにプロモーション用としてリリース前に配布される、いわゆる“プロモ盤”と言われるもののため、驚くほど注目を浴びていないこのニュース。パッとググってみましたが、ニュースにしているのはCMUThe Registerのみ。BBCかThe Guardianもいずれピックアップするかもしれませんが、これはちょっと寂しい感じです。

10ページしかない短いレポート(参考文献のページや大きなグラフなどもあるので、実際読む箇所はもっと短い)なので、是非ご一読されることをオススメします。レポートのダウンロードはこちらからどうぞ。

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■調査概要
- AIM(インディ系音楽レーベル協会)とBPI(英レコード協会)の依頼を受けてJulie's Bicycleが調査。
- フィジカル(=CD)のプロモ盤とデジタル(ストリーミング、MP3配布)のプロモのCO2e排出量を比較し、環境負荷を減らすための方法について検討する。
- 調査に参加したレーベル:53の大小様々なインディ系レーベル(※BPIの依頼があるのに、メジャーへの調査参加は本当になかったのでしょうか・・・?)
- デジタルに関しては、Fastrax, Fatdrop, Soundcloudから、配信に係るCO2e排出量を見積もるに必要な情報提供を受けている。しかし、消費者(デジタル・プロモを受け取る側)のエネルギー使用(ダウンロード、ストリーミング、視聴、保存)については計算に含まれていない(※後述)。

■調査結果
- 調査に参加した53レーベルのおよそ1/3(18レーベルくらい)が100%デジタル・プロモを使用している。
- 53のうち40のレーベルがデジタル・プロモを使用(平均して1レーベルにつき10タイトル)。50のレーベルがCDプロモを使用(平均して1レーベルに付き29タイトル)している。
- 生産されたプロモCDのおよそ60%がイギリス国内へ(うち38%がロンドン)。ヨーロッパへは19%、その他の地域に21%であった。
- プロモCDの46%がプラスティック・ケース(市販のCD-Rにも使用されている柔らかくてペラペラのケース)、ジュエル・ケースが32%、段ボール紙を使用したカード・ケースが18%となっている。

■結論
- 2009年度においては、860のインディ系レーベルが2万5千タイトルのプロモーションCDを、9000タイトルのデジタル・プロモーション音源をリリースしていると想定される。
- 生産、パッケージ、輸送に係るCO2eの排出量は1686トン(1枚につき649グラム)。デジタル音源の場合は79トン(1枚辺り62グラム)と想定される。

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ということで、デジタルへの移行により86%のCO2e削減が見込まれる、とのこと。最後に、レポートは環境負荷の少ないデジタル環境の整備と、環境負荷の少ないパッケージを使用したCDプロモへの移行、CDやジュエル・ケースのリサイクルをリコメンデーションとして掲げています。

補足ですが、今回のリサーチでは、デジタル・プロモのCO2e排出量を、レーベル側の配信に係るもののみに限定しています。この手のリサーチでは、「どの範囲までを、デジタル音楽を聞く時に排出されるCO2eとするのか」によって結果が大きく左右されます。今回は、フィジカルでもデジタルでも、“レーベルから消費者の手に届くまで”に限定しているという点は、頭にとどめておいた方が良いでしょう。

恐らく、レーベル側の多くは、フィジカルのプロモ盤はコストも手間もかかる(ついでに環境負荷も大きい)ので、デジタルに移行したいという思いはあると思います。実際、拙ブログでも取り上げたとおり、SonyはプロモCDの生産を中止しています。

今週の英音楽ニュース(14/3/2010) - Green Sound from Glasgow (14/3/2010)

ただ、ジャーナリスト側がどこまでデジタル・プロモに好意的か、またデジタル・プロモを一般化させるためのシステム作りなど、問題が多いというのも現実かと。この点はCMUが追いかけていて、とても興味深い記事を発表し続けているので、あわせてご一読いただければと思います(リンクはこの記事の1番最後に貼ってあります)。レーベルがデジタル・プロモにシフトしなければならないのであれば、「AIMが、環境負荷軽減でなく、デジタル・プロモのシステムを上手く働かせるようにする方法について調査してくれた方が良かったのでは」とCMUが言いたくなるのはよく分かります(もちろん、今回のリサーチはそのための前段階だった、とも言えるわけですが)。AIMやBPIが協力して、レーベル共通のプラットフォームを作るなりの対策を講じていく必要があるかと思います。全体で動くべきこうゆうときこそ、AIMやBPIには頑張ってもらいたいです。

75% of UK music journalists against digital promos - CMU News-Blog (15/4/2010)
CMU says: Labels need to better consult journalists over promos - CMU News-Blog (15/4/2010)
Promo CDs are killing the Earth - CMU News-Blog (2/11/2010)
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プロフィール

anno69(@yano)

  • Author:anno69(@yano)
  • イギリスの音楽産業、特にデジタル・ミュージックと音楽産業における環境問題対策に関するブログ。スコットランド大学院留学記も。
    管理人は、スコットランドのグラスゴー大学大学院ポピュラー音楽学コースを修了し、帰国。音楽好きの普通の会社員をしています。お問い合わせは cielo0818_ls [at] hotmail.com までお気軽にどうぞ。
    A blog dedicated to topics of the UK music market in particular digital music, copyright and environmentalism in pop music.

    ●Twitter:http://twitter.com/anno69
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