イギリスの音楽産業について考えるブログ
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2008/12/05 07:58
前期終了
今日にて、前期の全ての授業が終了しました。9月22日から今日まで、たったの2ヶ月。でも、2ヶ月とは思えない量のあれこれをやったような気がします。とは言っても、図書館で本読んでただけなのですが。

「ポピュラー音楽学とはなんぞや?」みたいなウダウダした話は好まないのですが、知名度も理解度も低いこの学問への貢献の意味も含め、ごく気楽な感じで書いてみます。「続きを読む」からどうぞ。
まだ大学院レベルなので、偉そうなことは言えませんが、「ポピュラー音楽学とは何か?」という問いに対しての答えはないと思います。ただ、学際的な学問で、社会学やカルチャラル・スタディーズ、メディア・スタディーズをはじめとして、音楽学、人類学、文学、政治学等々、様々な分野のスカラー(研究者)が寄与している学術分野、とは言えると思います。個人的な印象では、上記の最初3分野がこの学問を引っ張っているように感じます。

この学問において、基本的に、ポピュラー音楽は"commodity(商品)"として扱われています。20世紀初頭から1950年代にかけて、著作権法、トランジスタ・ラジオやテレビの普及、レコード生産技術の向上等によって、音楽が一気にマス・カルチャーへと発展したことが、音楽=商品という見方に繋がったというのが一般的な見方でしょうか。エルビスが「ロックンロールの王様」と言われるのは、マス・カルチャーが存在可能となった1950年代に人気を博したからであって、マスコミの言う「ロックンロールの創始者」というのは、通念の1つと考えた方が良いと思います。ちなみに、"アート"としての音楽や、「アーティスト」という呼称については、ミュージシャンが音楽を自己表現の場としての姿勢を明確に打ち出した1960年代以降に登場したとされています。正確には、ビートルズが「Sgt Pepper」後。これと同時に、ロックをポピュラー音楽から切り離して、「ロック=本物」「ポップ=商業音楽」という通念が広く認知されるようになった、となっています。ご存じの通り、この辺の定義に関する議論は雑誌でもファンレベルでも盛んに行われています。ポピュラー音楽学でも、「本物(authenticity)とは何か?」という議論が盛んなのですが、この辺は心理学的アプローチが欲しいとクラスメイトもよく言っていました。個人的解釈では、音楽自体に本物と偽物はない(つまり、音楽学的アプローチはほぼ無理)と思います。ポピュラー音楽に限らず、マス(大衆)をターゲットにした音楽は媒介(例えば、CDとして製品化する、アンプを通して大音量で演奏する等)なしには存在しないので、少なくとも、そういった目的の音楽は商業音楽と言っても間違いないとは思います。そう考え始めてからは、「これぞ本物のロック!」みたいな言い回しはもう反吐が出るほど嫌いになりました。そうゆう優劣の付け方はもう止めてくれ、と。

私は学部時代に社会学の授業を結構とっていたので、この学問の基本的な姿勢は分かりやすかったのですが、音楽学とは結構対立するのかなぁ、とは先日クラシック畑の親友と話していて感じました。実際、音楽学はポピュラー音楽無視とクラシックのコンセプトをそのままポピュラー音楽に押しつけるというアプローチをしてきた点で批判されることが多いです。後、社会学側のスカラーからはカルチャラル・スタディーズのアプローチが批判されることがある。カルチャラル・スタディーズは、ムーブメントは日常生活の周縁部から発生するとしていて、なんだかドラマティックに書かれているからだと思う。そうではなく、普段の文化的実践等々の中で立ち上がるものだというのが社会学寄りな人達の見方なのかな。私は後者の考え方の方がしっくりくる。

・・・と、いちおこれが、Popular Music TheoryとPopular Music Historyの2科目を受講し終えた時点での私の考え方です。全然気楽な感じに書けなかった・・・しかも拙すぎる日本語。トホホ・・・。
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プロフィール

anno69(@yano)

  • Author:anno69(@yano)
  • イギリスの音楽産業、特にデジタル・ミュージックと音楽産業における環境問題対策に関するブログ。スコットランド大学院留学記も。
    管理人は、スコットランドのグラスゴー大学大学院ポピュラー音楽学コースを修了し、帰国。音楽好きの普通の会社員をしています。お問い合わせは cielo0818_ls [at] hotmail.com までお気軽にどうぞ。
    A blog dedicated to topics of the UK music market in particular digital music, copyright and environmentalism in pop music.

    ●Twitter:http://twitter.com/anno69
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