イギリスの音楽産業について考えるブログ
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2009/01/23 04:16
来日したアーティストは・・・(LOTP編)
Turning Japanese: The dark side of touring - The Guardian (21/1/2009)
海外アーティストが日本でライブ活動を行うことがいかに難しいかを語った記事です。この記事によれば、日本でライブを行うためには、さまざまな壁を乗り越えなければならないとのこと。特にインディーズのバンドには高い壁である、と。例えば次の通り:

- 日本でのツアーは出費がかさむ(ノルマが高い)
- ブッキング・マネージャーと日本語でやり取りできないとブッキングしてもらえない可能性が圧倒的に高い。
- ライブの雰囲気の違い(曲と曲の間の静けさ等)
- 1日の流れを事前に打ち合わせて、それ通りに進めたいとする日本サイドの意向が、バンドサイドの意向と合わない(バンドにもっとクリエイティブでいられる自由を与えるべき、という考えがあるようです)


でも、いくらメジャーレーベルと契約したバンドでも、そう簡単に日本でのツアーを楽しめるわけではないとのこと。例えば、記事にあるLate of the pierの来日体験。出待ちするファンの対応に追われ、携帯番号をネットでリークされ(これはもうかわいそうとしか言いようがない・・・)、おいしくもない自動販売機のジュースを飲む。東の端までわざわざやってきたのに、日本の風景を堪能する時間もなく、バックステージから次のバックステージへ。渋谷のレストランでは、不機嫌極まりなく、言葉も少なく、そしてため息。目の前に出されたお刺身も手をつけず「なんでこんなことやってるんだ・・・」とぽつり。「曲を書くのがミュージシャンだと思うんだ。でも、今僕らがやってることはエンターテイメント。4年前に作った曲を演奏して、レコード会社を喜ばせるだけさ。こんなことにはもう飽き飽きだよ」(このコメント自体は日本とはあまり関係ないけど)。うーん。ただでさえツアーは疲れるでしょうが、それが慣れない日本でのことだったら、なおさらかもしれません。

でも、記事の最後はこんな感じ。日本で素敵な思い出ができたようで安心しました。

"A girl came up to me after the show and told me she was unhappy with her life and was going to commit suicide, but that listening to our band filled her with a new confidence to live. It's the strangest thing that's ever happened to me, and also the most moving."
(ライブの後、ある女の子がやってきた。彼女は自分の人生は面白くないと思っていて、自殺するつもりだったらしい。でも、僕たちの曲を聞いて、新たに生きる自信みたいなもので気持ちがいっぱいになったと、僕に教えてくれた。僕にとって、こんな話を聞かされることは今までの人生で1番おかしなことだった。でも、同時にもっとも心を動かされた出来事でもあったんだ。)


来週のプレゼン用で、イギリスのミュージシャンを日本でプロモーションする難しさみたいなものをやろうと思っているのですが(文献が全然ないけど・・・)、物理的なもの(お金等)だけでなく、こういったアーティストへの気遣いというか、いかにアーティストに日本でのライブを楽しんでもらうかというのもかなり重要なのではないかと、この記事を読んで改めて感じました。「心のケア」という表現だと言いすぎだけど、"日本の音楽マーケット"という、巨大で、しかしながら邦楽が圧倒的なシェアを占めている世界で成功を収めるには、いろんな側面からプロモーション活動を見ていく必要があるということでしょう。よく考えたら、日本で成功しているUKバンドって、日本に対して友好的なバンドが多い気がする・・・。

私はLOTPのファンではないのですが、「日本にまた戻って来たい!」と思ってくれてると良いですね。そして同じように思ってくれるイギリスのバンドが少しでも増えると良いなと思います。
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anno69(@yano)

  • Author:anno69(@yano)
  • イギリスの音楽産業、特にデジタル・ミュージックと音楽産業における環境問題対策に関するブログ。スコットランド大学院留学記も。
    管理人は、スコットランドのグラスゴー大学大学院ポピュラー音楽学コースを修了し、帰国。音楽好きの普通の会社員をしています。お問い合わせは cielo0818_ls [at] hotmail.com までお気軽にどうぞ。
    A blog dedicated to topics of the UK music market in particular digital music, copyright and environmentalism in pop music.

    ●Twitter:http://twitter.com/anno69
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