イギリスの音楽産業について考えるブログ
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2009/01/28 10:06
Big in Japan?
新学期が始まったばかりだというのに、昨日はいきなりプレゼンでした。本当はやりたいテーマが色々あったのですが、結局妥協してまた日本の音楽シーンについて話すことに。ここは日本の音楽シーンに貢献するつもりで気合いを入れ直して取り組みました。

プレゼンの内容は、海外(特にUK)ミュージシャンが日本人独占状態の日本の音楽マーケットに入っていく難しさについて、統計データや新聞記事などのレポを用いて見ていくというもの。資料の少なさに途方に暮れましたが、先日紹介した、Late of the Pireの来日公演を扱ったガーディアンの記事(URL)のおかげでかなり命拾いしました。

最初に豆知識。日本はレコードセールスで世界第2位という巨大音楽マーケットを抱えています。しかし、2007年のセールスにおける洋楽の割合は23%。ヨーロッパでは、国にもよりますが、国外ミュージシャンのセールスに全体のセールスに占める割合が、記憶を辿ると確か4割くらいなので、日本の邦楽人気はかなり高いと言えます。ライブ本数に関しても、外タレが600弱で変動がないのに対し、邦楽は1万本を超え、成長を続けています。

邦楽ミュージシャンの独占だけではありません。業界編成でも、Live NationやClear Channel、Ticketmasterといった英米やヨーロッパ各国のライブミュージックマーケットで力を発揮している企業が、日本にはほとんど進出していません(Clear Channelは日本にもあるけど、今のところ広告業のみ)。つまり、マイナーチェンジはあると思いますが、基本、日本独自のライブミュージック業界の仕組みがそのまま残っていると言えます。その日本のライブミュージック・シーンが、海外とはかなり異なることは、皆さんもご存じのところも多いと思います(そして私を含め、知らないこともたくさんあるはず)。

今回私が注目したのは、以前も取り上げたことのあるYano氏の森進一と彼の後援会に関する論文。この論文では、ファンがそのミュージシャンに「親密感(intimacy)」を抱くことで、ファンはよりミュージシャンに惹きつけられるとしています。だから、後援会はファンの集いや親睦旅行を企画するのだ、と。そう考えると、言葉の壁や来日回数の少ない海外ミュージシャンにとって、Meet&Greetやサイン会、握手会等のプロモーションは、日本でのファンベースを広げる(そして利益を得る)ためには必須と言えるのかもしれません(「M&Gが必須」という話をしたらクラスメイトからかなり驚かれたのですが、海外でも結構ありますよね?)。この点を踏まえると、本当は外タレも色んな都市でライブをした方がいい、という理論になりますが、実際は東名阪がほとんど。個人的にここ数年、「地方公演は高リスク。それならば東京公演を増やした方が動員も見込めるし安全」といった雰囲気のツアーが増えているように感じます。即日ソールドアウトになるような小さいハコを取っておいて、後からさらに小さいハコで追加をやれば、レア度も上がってチケットも完売しやすいだろうし、そうゆうことが出来るのは東京だけだし。・・・この辺のことは全然知らないので、あくまでも推測ですが。

プレゼンの中ではいろいろな"違い"を上げたのですが、個人的には、音楽文化の違いもそうだけど、それを含めた"文化の差違"が意外と大きいように感じました。先述のLOTPの記事を読んで以来、この点が少しひっかかっています。異文化コミュニケーションの基本に則って考えると、日本に来る前に、アーティストに「日本人気質はこうだから、取材に来る人達はこんな感じ・・・」とか「スケジュールはびっちり決まってる(イギリスではびっちり決まってないようです)」とか事前に話しておけば、少しは文化の違いによるストレスも軽減されるように思われるのだけど、そううまくいくとは思えない。ミュージシャンがこの"違い"を楽しんでくれれば良いけど、例えば通訳がつくだけでもストレスかもしれないし、この辺もやはり推測でしか話が出来ません。

プレゼンの内容から遥か遠くに話が逸れましたが、今回のプレゼンは、課題としては最悪だったけど、あれこれ思いを巡らせるには1番好きなテーマでした。これで、前後期通じてプレゼン課題は全て終了。後は読んで、調べて、書くのみ!
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UKとScottishの違い(Climate Change Bill) | Home | 今週の英音楽ニュース(25/01/2009)
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コメント
げんき??
今日本にいるよ!
きのう藤が丘のベローチェに初めて行って、あやののこと考えたよー笑
ねえねえ、住所教えてくれない??
【2009/01/28 12:30】 URL | あいあい #-[ 編集]
今メール送りました!
ものすごい直球なコメントでビックリした!(苦笑)
ベローチェ懐かしいね・・・そしてバビもね!
【2009/01/29 08:18】 URL | webmaster #Gx0PBKAM[ 編集]
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プロフィール

anno69(@yano)

  • Author:anno69(@yano)
  • イギリスの音楽産業、特にデジタル・ミュージックと音楽産業における環境問題対策に関するブログ。スコットランド大学院留学記も。
    管理人は、スコットランドのグラスゴー大学大学院ポピュラー音楽学コースを修了し、帰国。音楽好きの普通の会社員をしています。お問い合わせは cielo0818_ls [at] hotmail.com までお気軽にどうぞ。
    A blog dedicated to topics of the UK music market in particular digital music, copyright and environmentalism in pop music.

    ●Twitter:http://twitter.com/anno69
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