イギリスの音楽産業について考えるブログ
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2009/02/07 20:16
フードマイレージのワナ
How the myth of food miles hurts the planet - The Guardian (23/3/2008)

1年近く前の記事になってしまいますが、フードマイレージについて調べていたら、たまたまこんな記事がひっかかりました。記事のテーマである「農薬などを使ってつくられたローカルフードと輸入されたオーガニックではどちらが環境負荷が少ないのか?」という点は、以前から気になっていたことなので、とても読み応えがありました。

フードマイレージ(英語ではFood Mile)とは、その食物が食卓に届くまでの輸送距離を示したもの。輸送距離が短ければ短いほど、輸送時に排出される温暖化ガスが減り、環境負荷が少ないと言われています。そのため、日本でも地産地消(地域で育ったものを地域で食べる)を広める活動が進んでいます。これに対する批判はいくつかあります。1番知られているのは、食肉の場合。家畜を育てるために大量の穀物を輸入しているため、例え地産の食肉を購入しても、実際の排出量はその何倍にもなっている可能性があります。今回のガーディアンの記事は、野菜などもフードマイレージだけでは環境負荷を計算出来ない点を指摘しています。

どうゆうことか。例えば、イギリス産のケニヤ産の空輸インゲンで、環境負荷を比較します。
ケニヤ産のものは、堆肥を使って手作業でつくられています。その上、トラクターも使わず、水を引くのも簡素な機械を採用。この結果、極めて環境負荷が少ない生産方法となっています。その上、機械化されていないため、多くの雇用を生むことにもなり、地元の経済を助けています。
一方、イギリス産のものは、ディーゼルで動くトラクターで石油系化学肥料をまいて育てられています。
この2つを比較した場合、「買い物で6.5マイル(10.4km)を自動車で移動すると、実は、パック入りのインゲンを空輸する時に排出される炭素量を超えてしまうことになります。」

記事に上がっている他の例は以下の通り:

- CoxやBraeburn(りんごの種類)は10ヶ月間分の需要を補うため、秋に収穫された後冷蔵保存される。この場合、6~8月の間は、収穫されてそのまま輸入されるニュージーランド産のりんごの方がイギリス産より炭素排出量が少ない。
- イギリスでのレタス生産は、冬場は温室か暖房つきのビニールトンネルで栽培される。この場合、スペイン産のレタスの方が炭素排出量が少ない。しかし、夏は暖房を使う必要がないため、イギリス産の方が排出量が少なくなる。


これを読むと、「季節の旬のものを食べる」ことの大切さが見えてくると思います。

ただ地産地消だけではだめで、どういった方法で栽培されているかを考慮しなければ、その作物が本当に環境負荷が少ないのかは測れない。栽培方法によっては、空輸されたものの方が環境負荷が少ないことになります。しかし、国際化の進むこの世の中、どちらの方が良いなんて決めることはほぼ不可能だと思います。そこで、the Food Climate Research NetworkのTara Garnett氏はこう提案します:

'There is only one way of being sure that you cut down on your carbon emissions when buying food: stop eating meat, milk, butter and cheese,[...] In other words, it is not the source of the food that matters but the kind of food you eat. Whether people are prepared to cut these from their shopping lists is a different issue, however.'
(食料を購入する際、炭素排出量を確実に減らす方法は1つしかない。それは、肉、牛乳、バター、そしてチーズの購入を止めることだ。言い換えれば、これは食物の輸送先ではなく、どの種類の食物を食べるかが問題であると言うことだ。ただし、消費者がこれらの食物を買い物リストから消すかどうかは別の問題である。)


このリストに魚がないのが不思議ですが(養殖で輸入とか、かなり酷いパターンだと思うのに)、卵がないのは、乳製品と比べると負荷が少ないということなのでしょう。ということは、卵を止めるより乳製品が先か・・・?と色々考えてしまいます。

ともかく、こんな感じです。勉強になりました。
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プロフィール

anno69(@yano)

  • Author:anno69(@yano)
  • イギリスの音楽産業、特にデジタル・ミュージックと音楽産業における環境問題対策に関するブログ。スコットランド大学院留学記も。
    管理人は、スコットランドのグラスゴー大学大学院ポピュラー音楽学コースを修了し、帰国。音楽好きの普通の会社員をしています。お問い合わせは cielo0818_ls [at] hotmail.com までお気軽にどうぞ。
    A blog dedicated to topics of the UK music market in particular digital music, copyright and environmentalism in pop music.

    ●Twitter:http://twitter.com/anno69
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