イギリスの音楽産業について考えるブログ
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2009/03/27 09:08
Fair Play for Creators
このふざけた名前はなんだ?と思いましたが、そんな風に考える人は少数なのかもしれません。

PRS For Music calls for fair play - Music Week (25/03/2009)
PRS LAUNCH WEBSITE IN ONGOING YOUTUBE SQUABBLE - CMU Daily (24/03/2009)

PRS/Youtube問題(参照:Youtubeアクセス不可?)を受けて、PRS(ソングライターの著作権管理団体)が新たにウェブサイトをオープンさせました。その名も「Fair Play for Creator」。一言で言えば、「Google(≒Youtube)は削除したビデオを再び閲覧可能にさせ、ソングライターに適切な印税を払え」というキャンペーンです。具体的には:

- Googleは、イギリスの音楽ファンが幅広い音楽を楽しめるよう、Youtubeから削除した全ての音楽をオンラインにのせるべき。また、クリエーターに適切な報酬を払うべきで、またその必要性を正しく認識すべきである。
- コンポーザーやソングライターはオンラインでの楽曲の使用に値する適切な額を受け取るに値する。
- 印税が音楽の才能を育て、他のクリエイター(ファッション・デザイナー、脚本家、本の著者等)同様、彼らの創造性の見返りとなる収入のルートを提供するという、印税が果たす重要な役割は強調されるべきである。
(Music Weekより)


今回のキャンペーンは、私個人、少し危険なのではないかと思います。以前紹介したように(参照:「私のお金はどこ?」)、GoogleとPRSの間でどのような契約が結ばれ、どのようなお金の流れになっているのかはほとんど知られていない(≒内密にされている)状態です。このキャンペーンでは一般人も名前を連ねることが出来るようになっていますが、どう考えても、PRSが、何の事情も知らない一般人を「ソングライターが不公平な扱いを受けている」と煽り、利用しているようにしか思えません。不公平なのは理解できますし改善されるべきですが、お金の流れが見えもしないのに、Googleに責任を押しつけ、お金を払え云々と言うことは出来ないのではないでしょうか。

上記のことに限らず、PRS/Youtube問題に対する各主要メディアの反応には、正直理解できない部分があります。「Googleは儲けてるんだからお金ぐらい払えるだろ」という批判は頻繁に見かけますが、いくら儲けているとは言え、ビジネスはビジネスなので、この批判はあまり筋が通っていない気がします。それから、以前「Youtubeの決断は、ファン、レーベル、ミュージシャンだけでなく、Youtube自身にも悪影響である」というMusic Allyの意見も紹介しましたが、よく考えれば、プレミアム以外の動画は閲覧出来るわけで、今思えば、少なくてもファンへの影響は、実は業界が思っているほど大きくはないでしょうか。というわけで、私が今回のPRS/Youtube問題で今唯一同意出来る意見は、「交渉中の段階でビデオを削除する点に納得がいかない」くらいです。

しかし、私みたいな人は少数らしく、今のところは明らかにPRSに追い風が吹いています。"Copyleft"な立場をとるMusic Allyも、善し悪しは名言していませんが、問題勃発時には「Googleの決断は理解しがたい」としていました(今回の件については今のところコメントなし)。CMU曰く、「FACがこの問題を取り上げたおかげか、PRSの予想以上にメディアの注目があつまっている」らしく、実際、サポーターのコメント量も昨日と比較して2~3倍近くになっています。その内訳は、Jools Holland、Bjorn Ulvaeus(ABBA / The Pirate Bay裁判でもおなじみ)、Andy Gill(Gang Of Four)、PRSのメンバー、そして一般人です。

果たして、今後さらなる著名人の名前が加わることがあるのかには興味があります。FACを始めとした他団体の反応も気になるところ。PRS/Youtube問題については、もうしばらく動向を追うことにします。
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anno69(@yano)

  • Author:anno69(@yano)
  • イギリスの音楽産業、特にデジタル・ミュージックと音楽産業における環境問題対策に関するブログ。スコットランド大学院留学記も。
    管理人は、スコットランドのグラスゴー大学大学院ポピュラー音楽学コースを修了し、帰国。音楽好きの普通の会社員をしています。お問い合わせは cielo0818_ls [at] hotmail.com までお気軽にどうぞ。
    A blog dedicated to topics of the UK music market in particular digital music, copyright and environmentalism in pop music.

    ●Twitter:http://twitter.com/anno69
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