イギリスの音楽産業について考えるブログ
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2009/05/12 22:47
どれくらい残せばいい?+α
How Much Should We Leave in the Ground? - Monbiot.com (6/5/2009)

先日、Nature誌に2度の気温上昇を避けつつ排出できる炭素量を見積もった2つの報告が発表されたそうです。Monbiot氏曰く、「特定の日までの削減目標値を示すのみで、どれほど我々が炭素を排出する余裕があるのかについては一言も言及していない」国際機関や政府のアプローチを考慮すれば、この2つの報告は画期的とのこと。

以下、2つの報告書が発表した数値:

(1) 現在から人類が絶滅するまでに燃やせる炭素量は4000-5000億トン (by Allen, M. et al)
(2) 2000~50年までに1兆トンの炭素を排出すると、2度上昇が起こる可能性は25%になる(=燃やせる炭素量は2730億トン)(by Meinshausen, M.)


Monbiot氏は、(1)のシナリオを採用し、現在知られている(注:つまり正確な数値でない可能性がある)、商用化可能な化石燃料の埋蔵量(注:地球に眠っている全ての化石燃料ではない)を比較。計算方法については上記の記事参照。かなりざっくりの計算になります。

結果は以下の通り:

- 現在から無限に先までの期間で燃やせる化石燃料は、現在知られている商用使用可能なそれの61%
- (2)のシナリオを採用した場合、2050年までに燃やせるのは、2000年から計算して33%。


Monbiot氏は、「化石燃料の生産を減らさない限り、化石燃料の消費削減の道を探る意味はない」とキッパリ。OPEC各国を除き、どの国もイギリス政府のように「最大限の経済の回復の実現」という方針らしい。つまり、その政府がどれほど気候変動にコミットしてるかを確かめるならば、「化石燃料使用量の制限、そして新たな化石燃料の埋蔵の探査を一時中止にむけた準備が出来ているかどうか」である、というのが氏の主張です。

数値の正確性はさておき、とても面白く読ませていただきました。あまり長い記事ではないので、興味のある方は原文を是非。

++++++++++++++++++++++++++

Monbiot氏の結論を読んで改めて思ったことを、少しだけ。
イギリスと日本における環境NGOsや一般市民の活動や意識の違いについては前々から考えていたことなのですが、最近「もしかしたら・・・」と思ったことがあります。これは全く私の私見ですが、イギリスの環境活動はもはや政治活動で、大きなNGOsも莫大な資金力と発言力を持っています。しかし、市民レベルでは意識の高低に雲泥の差があり、しかも低い人の方が圧倒的に多い。結果、彼らは自分の生活を変えてまで何かをやろうというレベルまで達せず、そうゆう意味でも、結局法の力に頼らざるを得なくなる・・・というのがイギリス式。一方日本は、政府に圧力をかけたいけどイギリスと比べて日本のNGOsは体力がないしから、なかなか政府への圧力にならない。市民も、NGOsとの関わりを持とうとする人は多くない。しかし、個人レベルでは、色んな要因が合わさって、ある意味自分を犠牲にしてでも、より環境に配慮した行動を日頃から行うことが出来る(大それたことではなく、例えばゴミの分別レベルの小さいこと)。

フェア・トレード活動に関わっている妹とたまに話すのですが、「日本のエコ・ブームは正直げんなりする。でも、だからこそ日本ではエコがより身近で、普段の生活に浸透している」のだと思います。イギリスのNGOsの体力と発言力は正直うらやましい限りですが、イギリスの市民が、環境問題に目を向け、自分の生活を変えようという気になる日が来るとは正直思えません・・・。かと言って、日本の方が良いとも言いませんが。
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anno69(@yano)

  • Author:anno69(@yano)
  • イギリスの音楽産業、特にデジタル・ミュージックと音楽産業における環境問題対策に関するブログ。スコットランド大学院留学記も。
    管理人は、スコットランドのグラスゴー大学大学院ポピュラー音楽学コースを修了し、帰国。音楽好きの普通の会社員をしています。お問い合わせは cielo0818_ls [at] hotmail.com までお気軽にどうぞ。
    A blog dedicated to topics of the UK music market in particular digital music, copyright and environmentalism in pop music.

    ●Twitter:http://twitter.com/anno69
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