イギリスの音楽産業について考えるブログ
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2009/05/18 06:26
今週の英音楽ニュース (17/5/2009)
The next Beatles? Free spaces give bands a break and boost UK music industry - The Guardian (11/5/2009)
Burnham and Sharkey create new jobs in industry - Music Week (12/5/2009)
イギリスの文化・メディア・スポーツ省(the Department for Culture, Media and Sport)とUK Musicによって、無料リハーサルスタジオがリバプールにオープンしたそうです。この無料スタジオネットワークは、今後数ヶ月内に、ブリストルを始めとした5都市に広がる予定とのこと。
さらに、国が発表した若者向け失業対策「Future Jobs Fund」の一環として、今後数年内に、クリエイティブ産業内で5,000~10,000の雇用機会の創出を目指しているとのこと。この中には、フェスティバルでのインターンシップ等も含まれるそうです。UK Musicのエクゼクティブ・オフィサーこと元The Undertonesで、Burnham 長官をギターに迎えて「Teenage Kicks」(←即席)まで披露してしまったFeargal Sharkey氏(a.k.a. ちょっと老けすぎ(←Music Weekの写真参照))がMusic Weekに語ったところよれば、ライブ産業に関しては、スキルベースで最低6ヶ月の就労機会が提供されるようです(そう言えば、いつぞやにライブ産業は技術者不足でかなりやばい的な記事を読みましたが、テクニシャンの育成はそういえばどうなったんだろうか・・・)。この計画がどれほど失業対策に有効かは疑問ですが、特にフェスとか夏休み期間だし、興味のある学生にとっては良い機会になるのではないでしょうか。日本も最近色んな機会が増えましたが、やはり歴史の違いか、規模ではイギリスにはまだまだ敵わないですね。

P2P Study Questions Long Tail Theory - Billboard.biz (14/5/2009)
No Long Tail in p2p say Will Page and Eric Garland - Music Ally (14/5/2009)
去年末にも、ロングテール・セオリーを覆す調査結果を発表したPRS(拙ブログのこちらの記事参照)ですが、それと似たような結果がP2Pによるファイルシェアリングでも出たそうです。12ヶ月間のファイルシェアリングのレコードを分析した結果、95%の対象カタログがP2Pでシェアされた率はたったの20%だったそう。要は「P2Pでシェアされるものの大多数は、CD屋さんや合法のデジタルショップでも人気の音楽である」。
しかし、Music Allyは「注意が必要なのは、ロングテール・セオリーはパイラシーに関してのものではない」と指摘しています。記事は、ロングテール・セオリーは、元々、小売店と比べ、ネットショップは陳列スペースの制限を考えなくて良いために成り立つセオリーであると説明。その上で、「しかし、PRSの調査は、"1300万ユニットのDLがあった"と述べることで、ある意味、このロングテール・セオリーを証明していることになるのでは?それでも彼らは、人気ファイルの力が遙かに大きいと反論するだろうけど」としています。なるほど。

Turning Japanese: Tokyo's indie-rock showcase - The Guardian (13/5/2009)
久々にThe GuardianのTurning Japaneseシリーズより。ミドリのボーカル・後藤まりこ氏が着ているセーラー服の白がドーンと記事のトップで輝いております(そういえば、私、1度どっかでミドリを見たけど、もう何年も前で忘れた・・・いつだっけ、あれ。)。最近はアジカンが出たり、日本人でも楽しく読めるストーリーが多く、音楽コレポンAlex Hoban氏の日本の音楽への理解にはただただ感謝、といったところです。しかし、今回は別のポイントをピックアップ。記事の真ん中辺りでミドリのオフィシャルサイトのリンクが貼られているのですが、彼のこの嘆きを、邦楽の著作権周りの関係者はちゃんと受け止めた方が良いと思います:

Like many Japanese artists they have little web presence beyond their official site and no audio for fans to enjoy. Which means you'll have to take my word that these genre-bending, jazz-enfused, scatter-punk harbingers of danceable doom are currently the best thing in Japan.
(多くの日本人アーティストと同じく、彼ら(ミドリ)はオフィシャルサイト以外でほとんど露出がなく、ファンが彼らの音楽を楽しめるようなオーディオもない。これが意味するところは、君たち(≒UKを始めとした日本国外の読者)は、私の言葉 - ダンサブルな運命を宣告された、ジャンルをねじ曲げ、ジャズを吹き込まれ、パンクをぶちまけた先駆者達が今日本で最もイカれてるってこと - を信じるしかないということだ。)


つまり、UKの読者が記事を読んでミドリに興味を持っても、その音楽を聴く手段がないということです(調べたけどyoutubeもほとんどない)。試しに、メジャー契約の邦楽バンドをいくつか適当にマイスペで調べたのですが、昔も今も、演奏時間20秒位で、ろくな試聴が出来ない状態ですね。・・・と考えていて、ふと思い出したこの記事。
試聴は30秒以内…っていう試聴機じゃ誰もCD買おうなんて思わないよ - P2Pとかその辺のお話@はてな(3/4/2009)
つまり、JASRACが30秒以内にしてくれと言っているみたいですね。これじゃあ意図してようとしまいと、文化鎖国状態です。海外の人は、日本の音楽を試してみたくても、それを耳にする機会さえない。日本語が出来ないから情報も少ない(逆も言えるわけですが)。そんな中で、唯一コンテンツ・サービスに積極的と噂のSpeedstar、所属アーティストのくるりのマイスペ(URL)はフルで聞けました(涙)。しげーるの声がなんか太くなってる・・・けど、新譜聞きたいなぁ。
話は逸れるのですが、この記事で紹介されているネットショップ・CD Babyのカバー曲の販売の項(URL)がなかなか日本の著作権法の勉強になります。デジタル販売のみの場合であれば、二次使用料を支払うのはデジタル販売サービス側で、ミュージシャンは事前申請もいらないそうです。なるほど。

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結局The Great Escapeに行けず、涙を飲みつつ週末を過ごしました。Music Allyの最初のセッションのレポを読みましたが、なかなか面白かったです。「デジタル時代、レーベルは必要かどうか」というとっても熱いテーマで、結局は「レーベルとはなんぞや?」というところに行き着いてしまったという。長いけどオススメ。リンク貼っておきます。
Live from The Great Escape: labels on trial - Music Ally (15/5/2009)
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anno69(@yano)

  • Author:anno69(@yano)
  • イギリスの音楽産業、特にデジタル・ミュージックと音楽産業における環境問題対策に関するブログ。スコットランド大学院留学記も。
    管理人は、スコットランドのグラスゴー大学大学院ポピュラー音楽学コースを修了し、帰国。音楽好きの普通の会社員をしています。お問い合わせは cielo0818_ls [at] hotmail.com までお気軽にどうぞ。
    A blog dedicated to topics of the UK music market in particular digital music, copyright and environmentalism in pop music.

    ●Twitter:http://twitter.com/anno69
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