イギリスの音楽産業について考えるブログ
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2009/05/29 06:08
(編集済み) 新しいライセンス・レート
PRS for Music announces new music streaming rates - Music Ally (26/5/2009)
PRS CUT STREAMING RATES - CMU Daily (27/5/2009)
Stuck in the past? Actually, the music industry is looking to the future - The Guardian(28/5/2009)

Youtube/PRS問題が浮上した時にも話題になっていた、新しいストリーミング・レート。7月1日から適用される新しいレートが発表になりました。旧レートを巡る問題に関しては、拙ブログのこの記事を参照下さい。

さて、ニュースの内容は至ってシンプルです。Joint Online Licenceと言われていたものがOnline Music Licenceという名称で再スタート。詳細は、PRSのこちらのページを参照。ストリーミング・サービス企業の印税の納め方は、総収益の10.5% (JOLでは8%)か、1曲のストリーミング毎に.0.085P(JOLでは0.22P)となります。

見ての通り、1曲毎のレートが大幅ダウン。PRS側の説明では、レートを下げることでデジタル・ビジネスの拡大が期待できるとのこと。しかし、10.5%への引き上げについては、LastFMのMartin Stiksel氏が「厳しいすぎる」と打ち明けている通りだと思います。企業は、どちらかの方法で支払えば良いのですが、The Guardianの弁では、ほとんどの企業は広告で十分な収入が得られないので、1曲毎の支払いを選ぶことになるだろうとのこと。ちなみに、Youtubeを始め、まだ契約交渉中の企業もあるようです。

有料なのでリンクを貼っていないのですが、Music Weekの記事を読むと、PRSは、大手音楽出版社や大手オンデマンド企業がディスカッションに参加した上で決められたレートだと主張しているようです。しかし、最後の決定の場には、どの音楽出版社も参加できず、某音楽出版関係者は「今回変更されたレートには残念だ」とコメントしたそうです。

紹介した3記事とも、今回のレート変更は、ストリーミング・ビジネスに何のポジティブな影響ももたらさないだろうとの見解を示しています。レートは下がっても、拡大し続ける需要でPRSへの支払いは増える一方。しかし、広告では収入が得られないという現実(本当かどうかは未知)。The Guardianには、予てより言われている定額制や新しいビジネスが参入したパターンを想定したディスカッションも行われていますが、結局答えは闇の中。

悪いことは何でもGoogleのせい: イギリス音楽業界の悪あがき - TechCrunch (6/4/2009)
ところで、TechCrunchにYoutube/PRS問題に関する上記の記事がかなり面白いので一読されることをオススメします。かなり挑戦的な口調になっていますが、彼らの意見には一理あると思います。ミュージシャンの著作物を使って収入を得ている企業は、ミュージシャンに対して対価を払わなければならないという主張も理解できますが、そのような企業活動の結果として、楽曲の無料プロモーションという対価をミュージシャンは既に受け取っています。例えばMyspaceは、元々こういった対価のやりとりで成り立っていたビジネスだったはずで、今もその役割には大して変わりはないでしょう。それを、ある日突然ミュージシャンが「お金を払え」と言うのは過剰請求だと言われても仕方ないと思います。それから、Googleが大企業で云々だから金払え、的な態度も筋違いだろう、と。それは以前Music Allyが指摘したことと若干似ています(拙ブログのこちらを参照)。この点を、キャンペーン中のミュージシャン達が説明してくれたら良いなと思うのですが、それは叶わぬ夢になりそう・・・うーん。

最後に、The Guardianにも載っていますが、We7とYoutubeのコメントがMusic Allyに載っているので、興味のある方はどうぞ。
YouTube responds to new PRS for Music streaming rates - Music Ally (26/5/2009)
We7: New PRS rates are a “significant milestone” - Music Ally (26/5/2009)
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フェスの観客の移動手段に関する調査(the Jam Packed Part1 by JB) | Home | 今週の英音楽ニュース (24/5/2009)
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プロフィール

anno69(@yano)

  • Author:anno69(@yano)
  • イギリスの音楽産業、特にデジタル・ミュージックと音楽産業における環境問題対策に関するブログ。スコットランド大学院留学記も。
    管理人は、スコットランドのグラスゴー大学大学院ポピュラー音楽学コースを修了し、帰国。音楽好きの普通の会社員をしています。お問い合わせは cielo0818_ls [at] hotmail.com までお気軽にどうぞ。
    A blog dedicated to topics of the UK music market in particular digital music, copyright and environmentalism in pop music.

    ●Twitter:http://twitter.com/anno69
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