イギリスの音楽産業について考えるブログ
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2009/06/19 04:15
水のような音楽モデル、続く。
VIRGIN MEDIA MAKE ANNOUNCEMENT - WE WRITE AN AWFUL LOT ABOUT IT - CMU Daily (16/6/2009)
-->VIRGIN'S NEW DOWNLOAD SERVICE - SPECULATION AND RAMIFICATIONS - CMU Daily (16/6/2009) (サイトの都合上リンクが貼れませんが、この記事が、上記の記事の次にあるので、こちらも是非)
Analysis: Virgin Media’s unique unlimited music service - Music Ally (15/6/2009)

昔、「デジタル音楽の行方(amazon.co.jp」という本をちらっと紹介したことがあるのですが、本書に書かれている世界がますます絵を描いたように実現され、そして自分も既に実現したサービスを享受しているなんて、何とも面白い話だと思いませんか?アメリカはよく分からないけど、日本では到底起こりそうもない革新が、イギリスではどんどん起こる。日本では何故起こらないのか?・・・うーん、国民性、としか言いようがない気がする・・・。

そんなわけで、今週入ってきたビッグ・ニュースの2つ目。イギリスのインターネットプロバイダーVirgin MediaがUniversalとタッグを組み、俗に言う「"all-you-can-eat"音楽サービス」(って初めて聞いた・・・)を年内に開始すると発表しました。これは、月々定額のサービス料(価格はまだ発表されていない)でUniversalの全カタログを自由にDLできるというもの。フォーマットはDRMフリーのMP3ファイル。つまり、一定額払えばUniversalのカタログがDLし放題なのです。さらに、DL出来る数は限られるがお値段控えめ「エントリーレベル」も用意するとのこと。ちなみに、他のメジャーレーベルやインディレーベルのカタログについては、現在交渉中で、サービス開始までに出来るだけ多くのレーベルの参加を目指すとのことです。
このサービスは「アメとムチ(carrot and stickって言うらしい)」で成り立っているようで、Virginは、違法ファイルシェアリングを行う者に対して警告状を送り、悪質な場合は一定期間のネット回線遮断といった処置をとることに合意したことも同時に発表しています。

・・・もしこれで4大メジャーが全て揃ったらすごいなと思いますが、問題点も既に浮上しています。以下、CMUとMusic Allyから抜粋:

- このサービスは、法的にはライセンスを取得して行うサービスにならない(この意味がちょっと分からない・・・)[Music Ally]
- レコード会社に流れるお金が増える。Virginも収益を得るためにはある程度のサービス利用者が必要。その一方、利用者はライセンス料をレーベルでなくVirginに流すようになる・・・となった時、他のデジタルサービスからの売り上げはどうなるのか?Virginは最低補償額を払うのか?そのような余裕はあるのか?[CMU Daily]
- おそらく包括契約になるだろうが、そうなった場合、ミュージシャンの取り分はどうなるのか?誰が配分を決めるのか?1プレイ毎に印税が支払われる訳ではないならば、どのようにしてミュージシャンはこのサービスからの印税額を知ることが出来るのか?[CMU Daily]
- 違法DLによる著作権侵害者への介入を厳しく行うことはないだろうが、Universalはプロバイダー(=Virgin)に一定期間とはいえネット回線切断という対策を盛り込ませることに成功したと言える。[Music Ally]
- 上記の対処法が盛り込まれたことにより、他のレーベルも後に続こうとするのではないか?[CMU Daily]


これ以外の焦点と言えば、これにより違法ファイルシェアリングが減るかどうか、そして他の音楽購読サービスへの影響ですが、これはおそらく賛否両論になるでしょう。まだ発表されていないことも多いし、特に、消費者としては価格が気になる。また、「有料で音楽を買うなんて格好悪い」的な思想が広まっている(と一般的に言われている)若者層が、これで有料サービスに移行したがるかどうかにも注目が集まります。

またサービス開始前に発表があるでしょうから、続報を待つことにします。
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フェスと政治 | Home | FAC: 続Digital Britain
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コメント
こんにちは。いつも興味深い情報をありがとうございます。

UniversalがついにPC向けの”all-you-can-eat(食べ放題!?)”サービスに乗り出すんですね。Nokiaとの「Comes With Music」の延長線上にあるサービスという感じでしょうか。

本当に目が離せない展開ですが、個人的にはネット遮断とバーターにされるのはどうか…と思ってしまいます。
【2009/06/19 16:09】 URL | heatwave #ssipyxQM[ 編集]
こんにちは。コメント頂きありがとうございました。こちらこそ、いつもブログを拝読させていただく中で沢山学ばせてもらっております。

おっしゃる通り、Comes With Musicの延長線上と言ってもいいかもしれません。ただ、Comes~は制約も多いので、それと比べVirginのサービスは本当の意味で制約のない、all you can eatサービスと言えると思います。値段にもよりますが、PCの場合、現在の状況では「DL出来る有料サービス」と「DL出来ない無料サービス」では後者の方が需要があるように個人的には感じています。今Virginがこのサービスを始めるには、少し状況が整ってなさ過ぎる気がしているのですが、果たしてどうなるでしょうか。

それから、交換条件に出されたサーバー遮断は正直私も「?」といった感じではあります。これに関しては色々議論が出てくると思うので、様子見、といった感じです。
【2009/06/22 08:29】 URL | @yano #-[ 編集]
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プロフィール

anno69(@yano)

  • Author:anno69(@yano)
  • イギリスの音楽産業、特にデジタル・ミュージックと音楽産業における環境問題対策に関するブログ。スコットランド大学院留学記も。
    管理人は、スコットランドのグラスゴー大学大学院ポピュラー音楽学コースを修了し、帰国。音楽好きの普通の会社員をしています。お問い合わせは cielo0818_ls [at] hotmail.com までお気軽にどうぞ。
    A blog dedicated to topics of the UK music market in particular digital music, copyright and environmentalism in pop music.

    ●Twitter:http://twitter.com/anno69
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