イギリスの音楽産業について考えるブログ
--
--/--/-- --:--
スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
スポンサー広告 トラックバック(-) | コメント(-) | Page top↑
--
2009/09/24 23:33
FAC vs リリー他 まとめ (追記有り)
イギリス政府のパイラシー対策の提案に関する件の続報。パイラシー対策として、違法ファイル共有を続けるものに対して警告状を送付、そして最終段階としてインターネットの一時遮断を盛り込んだこの提案。ここ数日議論が過熱してキりがなかったのでTwitterでぶつぶつつぶやくだけにしていたのですが、ここらでサラッとまとめます。

まず指摘したいのは、何度も強調しているように、ネット一時遮断に反対しているFACをはじめとしたグループの多くは、パイラシー行為を奨励してはいないということ。彼らは、遮断という対策法が、果たして有効なのかどうか、道理に反しているのかいないのか・・・そういった点について議論したがっているはずだし、実際そうあるべき問題です。しかし、政府案賛成派の、BPIみたいな業界団体はともかく、ミュージシャン側の反応を読んでいると、両者意見が既に一致しているパイラシー行為自体を議論したがっているように見える。これが、議論がちぐはぐになっている理由。

と、こんな状況なので、FACのメンバーであるエド・オブライエンの「ファイル共有に関しては、リリーに賛成だよ」なんて発言になるわけです。一瞬ビックリの見出しですが、このちぐはぐを理解している人にとっては、何の驚きでもないでしょう:
Radiohead's Ed O'Brien: 'I agree with Lily Allen on file-sharing' - NME (23/9/2009)

それから、前回の記事でもチラッと貼ったのですが、リリーへの批判もかなり多かった。今回のパイラシー議論用にリリーはブログを設置したのですが、記事の中で、彼女は新聞のスキャンを(確定ではないけど、ほぼ確実に)無断で掲載したり、引用先を表示しないで勝手に人の書いた文章をまるまるコピペしており、“パイラシー行為”をしていると各方面から非難の嵐。最終的には、(本人曰く)5年前に作成し、無許可で使用した楽曲満載のミックステープをEMIのオフィシャルウェブサイトに上げていた事実がすっぱ抜かれて、「あまりに中傷が酷いから」との理由でブログを閉鎖してしまいました。詳しくは以下を参照ください:
Actually, Lily Allen SHOULD speak out about music piracy - Music Ally (23/9/2009)
Lily Allen Pirates Music, Is Clueless About Copyright - TorrentFreak(23/9/2009)
Lily Allen Deletes Pro-Copyright Blog and Ends Career - TorrentFreak (24/9/2009)

それからちょっと前後しますが、FACがリリーの反論に対して発表した声明に関しては、CMUの記事が面白かったのであわせて貼っておきます。
FAC RESPOND TO LILY - CMU Daily (22/9/2009)

ちなみに、FACは本日、この議論の過熱を受け、緊急ミーティングを開催します。ちなみに例によって、マスコミおよび一般人完全シャットアウトです。
FAC File-Sharing Debate - Tomorrow! - Featured Artists' Coalition on Myspace (23/9/2009)

最後に、業界団体では、AIM(Association of Independent Music)が、政府案支持を表明。これは当然の流れかな、と。詳しくは「P2Pとかその辺のお話」さんが詳しくまとめていますので、参照下さい。
英国インディーレーベル団体、スリーストライクに賛同、ただし違法ファイル共有合法化のために - P2Pとかその辺のお話 (24/9/2009)

※追記(24/9/2009)
9月22日放送のBBC Breakfast(日本で言うNHKの「おはよう日本(だっけ?)」みたいなものですな)で、Radioheadのエドと、マーキュリープライズを受賞したばかりの新人代表Speech Debelleが出演し、違法ファイル共有について5分ほどのインタビューに応じています。テーピングしてテープを友達と交換しあった時代っていうのは、エドの頃だとまだブランクカセット補償金がない頃なのかな・・・。でも、イギリスの場合、例え私的であっても、あるメディアに録音された音源を別のメディアに録音するのは違法(CDをパソコンに取り込むのだって、黙認されてるけど本当は違法)なので、イギリスでは特に、まずダビングした最初の1人目を探せって話になるのかも。ちょっと意味は違うけど、そんな話がこのインタビューでも出てきます。参考までに。
Ed O'Brien on illegal file-sharing [22/09/2009]

それにしても、こうやって渦中にいるアーティスト達がパッとテレビに出て話してくれるというのは、イギリスの良いところだと思う。この前も、チケット二次販売詐欺対策でブラーのデイブがキャンペーナーとして同じ時間帯に登場してたし。
スポンサーサイト
P2P, Piracy, Digital トラックバック(0) | コメント(0) | Page top↑
The Air Statement | Home | FAC vs リリー・アレン他アーティスト・続報(追記アリ)
-
コメント
-
コメントの投稿











管理者にだけ表示を許可する

-
トラックバック
トラックバックURL
-
プロフィール

anno69(@yano)

  • Author:anno69(@yano)
  • イギリスの音楽産業、特にデジタル・ミュージックと音楽産業における環境問題対策に関するブログ。スコットランド大学院留学記も。
    管理人は、スコットランドのグラスゴー大学大学院ポピュラー音楽学コースを修了し、帰国。音楽好きの普通の会社員をしています。お問い合わせは cielo0818_ls [at] hotmail.com までお気軽にどうぞ。
    A blog dedicated to topics of the UK music market in particular digital music, copyright and environmentalism in pop music.

    ●Twitter:http://twitter.com/anno69
-
最近の記事
-
最近のコメント
-
最近のトラックバック
-
月別アーカイブ
-
カテゴリー
-
ブログ内検索
-
RSSフィード
-
リンク
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。