イギリスの音楽産業について考えるブログ
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2009/11/24 07:58
Digital Economy Bill発表
「Digital Britain」の名で知られていた、イギリスのデジタル関連計画が、この度「Digital Economy Bill」として法律化に向けて動き出しました(政府発表のドキュメントはこちらからどうぞ)。この問題、10月くらいから活発な議論が行われていたのですが、ブログ更新を怠っていたせいで、膨大な情報量になっていました・・・(汗)。以下、ちょっと読みにくいのですが、参考記事と合わせて簡潔に説明したいと思います。

Lord Mandelson sets date for blocking filesharers' internet connections - The Guardian (28/10/2009)
10月末、マンデルソン卿ビジネス・イノベーション大臣は、2011年4月までの12ヶ月間インターネットの監視を行い、パイラシー行為の70%減少が達成できなかった場合、同年夏より、インターネット回線遮断を最終手段としたパイラシー対策の導入する方針であることを発表しました。プロセスの詳細については、ガーディアン作成のこちらのチャート(PDFで開きます)を参照下さい。

英国、脅威のアンチパイラシー計画がリークされる - P2Pとかその辺のお話(22/11/2009)
Mandelson seeks to amend copyright law in new crackdown on filesharing - The Guardian (19/11/2009)
その後、デジタル関連法案導入に向け、着々と準備を進めていた英政府。しかし、先週20日の「Digital Economy Bill」発表前に内容が一部リークされ、「著作権侵害を防ぐ、もしくは減らすという目的のもと」国務大臣に著作権法(the Copyright Designs and Patents Act 1988)を修正する権限を与える旨が盛り込まれていることが明らかになりました。この項目に関しては、「国務大臣にそこまでの権限を与えて良いものなのか?」など、多くの批判を集めています。

Digital divide over filesharing plans - The Guardian (20/11/2009)
Treasury secretary defends government's online piracy plans - The Guardian (20/11/2009)
Government sets out digital stall - Music Week (20/11/2009)
・・・と、色々ありつつ、先週20日、英国女王より法案の発表がありました。ベースになっているのは、フランスのスリー・ストライク法と思われます。先述の通り国務大臣に強力な権限を与えるかどうかは、今後の大きな争点になるでしょう。

Digital Economy Bill: Unanswered Questions And A Bundle Of Challenges - PaidContent:UK (20/11/2009)
国務大臣へ権限はさておき、法案全体の分析として、1番良くまとまってると思ったのが上記の記事。冒頭のこのパラグラフがとても的確。引用します:

Overall, there appears to be too much focus on policing the net rather than promoting digital enterprise and access. Ultimately, piracy measures alone will not solve the underlying issue of revenue models for content owners.
(つまり、この法案は、デジタル事業やアクセスを推進するのではなく、ネットの監視にあまりに焦点を当てすぎているのではないか。最終的に、パイラシー対策単体では、コンテンツ所有者に収益をもたらすモデル確立という問題の解決にはならないだろう。)


さらに記事は、この法案は様々な疑問を未回答のまま残していると指摘します:

1.「違法ファイル共有行為の70%減少」はどのようにして計るのか?
2.所有権でなくアクセスに焦点を当てることは、Ofcomが、何故違法行為が減少したのかを特定するのを困難にしているのではないか?
3.回線遮断という対策を法律化するのは困難ではないか?


Digital economy bill: A punishing future - The Guardian (23/11/2009)
同じように、同法案を批判的に切り取っているのが、上記のガーディアンの記事。記事は、音楽や映画といった既存の「クリエイティブ産業」と呼ばれる分野にフォーカスしすぎであると指摘。そのフレームワークの外にいる、ホントの意味での“デジタル”関連産業の活性化やウェブの可能性を閉ざしていると主張しています。

ちなみに、4パラグラフ目に紹介したMusic Weekの記事には、著作者不明作品の合法的使用や、集合的ライセンスに関する条項も盛り込まれているとあります。この辺に関しても注視する必要がありそうです。

最後に、最近のデジタル産業に関する様々な議論/問題を扱った、とても分かりやすい日本語ソースがあったので貼っておきます。この記事を読むと、今ヨーロッパでどんな議論が繰り広げられていて、どんなムーブメントが新たに生まれているのかがざっくり分かると思います。

違法ダウンロード 著作権×ネットの自由、欧州で論争 - asahi.com (20/11/2009)
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anno69(@yano)

  • Author:anno69(@yano)
  • イギリスの音楽産業、特にデジタル・ミュージックと音楽産業における環境問題対策に関するブログ。スコットランド大学院留学記も。
    管理人は、スコットランドのグラスゴー大学大学院ポピュラー音楽学コースを修了し、帰国。音楽好きの普通の会社員をしています。お問い合わせは cielo0818_ls [at] hotmail.com までお気軽にどうぞ。
    A blog dedicated to topics of the UK music market in particular digital music, copyright and environmentalism in pop music.

    ●Twitter:http://twitter.com/anno69
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