イギリスの音楽産業について考えるブログ
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2009/12/27 08:57
X Factor vs RATMから考えたこと
洋楽ファンの方ならもうご存じかと思いますが、イギリスの超人気オーディション番組「X Factor」と、同番組出身ミュージシャンの音楽チャート独占に疑問を呈した音楽ファンが起こしたRage Against The Machine「Killing In The Name」購買運動について。

イギリスでは、X Factor優勝者(←クリスマス直前に決定する)によるカバー音源が、1年の最後であるクリスマス・チャートの1位を飾るのがここ数年の恒例行事となっていました。そうでなくとも、最近は英米のオーディション番組出身者がチャートを独占することも度々。そんな異常な状況を危惧したイギリス人カップルが、クリスマス・チャートの対象になる週(=X Factor優勝者によるシングルが発売される週)にRATMの「Killing In The Name」を購入し、同曲を1位にしようというキャンペーンをSNSサイト「Facebook」(←ご存じない方は、mixiの世界版と思っていただければ良いかと)で開始。同SNSのキャンペーン・グループには70万人以上の人が登録。多くのミュージシャンも次々に賛同を表明するなど、バトル本番がスタートする前からかなり白熱していました。

イギリスのチャートは日曜~土曜集計で日曜発表なのですが、直前の金曜日には僅差で今年のX Factor優勝者Joe McElderryがリード。しかし、最後の追い込みがあって、結果的にはRATMが5万枚差の50万枚を売り上げて1位を獲得しました。バンドは、この1位を祝うべく来年イギリスでフリーライブをすること、またこのバトルによる売り上げをチャリティー団体Shelterに寄付することを名言しています。詳細は以下の記事も参照ください。

Rage Against The Machine beat 'X Factor''s Joe McElderry to Christmas Number One - NME.com (20/12/2009)
Rage Against the Machine beat X Factor winner in charts - BBC News (20/12/2009)
レイジ・アゲインスト・ザ・マシーン、クリスマス・チャートで1位に?- Barks News (11/12/2009)
UKクリスマス・チャート、レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンが1位に - Barks News (21/12/2009)
おまけ:●Rage Against The Machine on BBC Radio 5 live Breakfast - BBC News (17/12/2009)
※RATMが1位を飾った直後、バンドがLAのスタジオからBBCに生出演。インタビューと「Killing In The Name」を生演奏した時の映像が見れます(UK国内のみ視聴可)。パフォーマンス中、ザックが(約束したはずなのに)最後の最後で放送禁止用語を連発し、中継が終わってしまうのが残念。でもカッコイイパフォーマンスです。

私はNMEのTwitterアカウントをフォローしているのですが、NMEも相当頑張ってましたね。売り上げ速報も逐次流してたし、「RATMが逆転された!キャンペーンに賛同する人は今すぐ「Killing In The Name」をダウンロードするんだ!」みたいなTweetもかなり多かった。RATMの1位が決まった日のウェブサイトはRATMハイジャック状態だったし、今年最後のNMEクリスマス合併号でX Factorの生みの親Simon Cowellをちゃっかり表紙にしてた(発売されたのはバトルが終わる前でしたが)のもNMEらしくて良いなぁと。

++++++++++++++++++++++++++

・・・と、説明が長くなりましたが、このチャート・バトルで私が特に強く感じたのが:

(1)イギリスの音楽ファンの底力
(2)イギリスのジャーナリズムの自由

でした。どちらも、日本と比較して感じたことです。例えば、いくらJ-Popが商業的でどうしょうもないという声が多く上がったとしても、日本で似たようなキャンペーンが起こることはまずないと思う。そして、そのキャンペーンを雑誌がちゃっかり応援しちゃったりすることも、まぁ、編集後記にちょろっと書いてあったりとかはするのかもしれないけど、今回のNMEみたいに大々的にキャンペーンに参加したりすることはまず不可能。そんなこんなを考慮して、改めてイギリス人の行動力というかパワーは凄いなと思ったし、(2)に関しても、こうやって雑誌の独立性が保たれてこそジャーナリズムというのは成立するんだろうなと痛感させられました。(1)に関しては、文化の違いなんかもあるから、一概に「日本もイギリスみたいにムーブメントを起こすような国に!」とは言わないけど(とは言え、日本も学生運動をやっていた時代なんかもあったんだよねぇ・・・)、(2)のジャーナリズムの独立性については、日本はやはり変わるべきだと思う。ここにももちろん文化的社会的要因その他諸々が関わってくるのだとは思うけど・・・。

以上、所感まで。
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anno69(@yano)

  • Author:anno69(@yano)
  • イギリスの音楽産業、特にデジタル・ミュージックと音楽産業における環境問題対策に関するブログ。スコットランド大学院留学記も。
    管理人は、スコットランドのグラスゴー大学大学院ポピュラー音楽学コースを修了し、帰国。音楽好きの普通の会社員をしています。お問い合わせは cielo0818_ls [at] hotmail.com までお気軽にどうぞ。
    A blog dedicated to topics of the UK music market in particular digital music, copyright and environmentalism in pop music.

    ●Twitter:http://twitter.com/anno69
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