イギリスの音楽産業について考えるブログ
--
--/--/-- --:--
スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
スポンサー広告 トラックバック(-) | コメント(-) | Page top↑
--
2010/09/12 10:19
Next Big Sound
IODA teams with Next Big Sound for analytics partnership - Music Ally (10/9/2010)

私も最近まで全く知らなかったこのウェブサイト、Next Big Sound。Youtube、Facebook、Myspace、Soundcloud等のウェブサイト上でのファン行動が瞬時にはじき出され、複数アーティストのデータを比較できるという超優れもの。ちなみに、現時点で同サイトがトラッキングしているサイトの一覧はこちら。現在チェック出来るのは:(1)新たにファン登録した数(2)楽曲プレイ数(3)ページビュー数(4)コメント数 の4つなのですが、大手デジタル・アグリゲーターIODAとのパートナーシップにより、今後はオンラインのデジタル・セールスのデータも提供されることになるようです。

これから更なる改善が加えられていくかと思いますが、今後さらに細かい分析が出来るようになると、かなり使えるツールになることは間違いないでしょう。個人的には、SpotifyやWe7もトラックして欲しいし、地域ごとのデータなんか見れるようになったらものすごく便利だと思うのですが、現時点でもかなり面白い。

とは言っても、文字で追ってるだけでは正直ピンと来ないと思うので、試しにいくつかのアーティストで比較してみました。とても興味深い結果が出ています。早速スクリーンキャプチャーを貼って分析です。

※各画像はクリックすると大きくなります。
====
(1)UKインディー新人系
ukindie.jpg
新人じゃないのもいますが、Delphic、Hurts、Two Door Cinema Club、Foalsのプレイ数です。静かに動いていたのが、ここ1週間で爆発的にプレイ数が伸びたHurtsは、ちょうど今週デビューアルバムを出したところ。ミッドウィークで確か3位とかだったはず。リリース直前にメディアに一気に露出して、口コミ云々で一気に広がって、デビュー・アルバム・リリース・・・っていうのは、イギリスにはありがちなパターンか。日本では大人気のDelphicは、アルバムのリリースも大分前だし、今も騒がれてるバンドっていう程人気もないのでこんな感じ。マーキュリーにノミネートされ、アルバムのチャートアクションも好評だったFoalsはさすがにヒット数多いけど、北アイルランドの新人Two Door Cinema Clubと張り合う感じ。ここは見方が色々出来るかもしれません。Foalsは既に固定ファンのついているバンドで今作が2枚目なので、今Next Big Soundがカバーしてるサイトで聞きに行ったりする人が元々少ないのかもしれないし。

(2)USサーフ系
surf.jpg
今年流行のUSサーフ系バンドから、The Drums, Best Coast, Wavves, Surfer Bloodを選んでみました(プレイ数)。NME的注目新人The Drumsの6月頃までの圧倒的なヒット数と、先月発表されたNMEの「50 Best New Bands Of 2010」にThe Drumsを押さえ第1位になったBest Coastの怒濤の追い上げ+追い抜きがとにかく目につきます。比較的ヒット数が安定しているWavvesは、コメント数で見るとやはり強くて、この辺はちゃんと固定ファンがついてるんだなと言うのが分かります。ちなみに、この8月17日頃の全バンドの異様なプレイ数の飛躍は、NMEが「50 Best New Bands Of 2010」を発表したタイミングと重なってます。やはり数字に出ますね。

(3)マーキュリー・プライズ系
mercury0.jpg
最後に、“先週のイギリスはこれで大騒ぎだったはず”のマーキュリー・プライズ。イギリスとアイルランドでリリースされた最も優れたアルバムを選ぶこの賞。日本だと全くピンと来ないかもしれませんが、全盛期の日本レコード大賞+紅白後の売り上げへの影響が、さらに5倍10倍くらいになった感じのことが、イギリス国内では起こっています。売り上げはもちろん、バンドの評判や名誉にも大きく影響を与える大事な賞です。今年は大方の予想通りThe xxが受賞しました。
上のグラフはノミネートされたThe xx, Paul Weller, Mumford & Sons, Biffy Clyroのプレイ数。アメリカでもバズっているThe xxがやはり強い。The xx受賞が決まった今週はまたヒット数が急激に伸びているのもポイント。売り上げ的にはノミネートした12アーティストの中でトップだったMumford&Sonsも、あれだけ売れてるのにまだオンラインでのプレイ数が高いですね。このバンドに関しては、マーキュリーのノミネートよりも元々のバズの方が大きいタイプだと思うので、プレイ数も安定してるかなと。授賞式前日に、それまでオッズ1番人気の突っ走ってきたThe xxを抜いて第1位になったPaul Weller。授賞式の辺りでプレイ数がちょっとだけ伸びたのは、その辺の影響もあるのかも。

mercury1.jpg
そしてこちらは同じ4バンドのコメント数。この秋、ついにウェンブリー・スタジアム2daysを敢行するスコットランドの雄(Yay!)Biffy Clyroのコメント数が半端ないことになってます。この時代に珍しくストレートなグランジ・ロックで、私がグラスゴーにいた時は、友達に「スコットランドで局地的にカリスマ的人気のバンド」とか言われたりしたけど、昨年出た新譜で全英でブレイクしたと聞いて個人的にも嬉しい。コメントが特に多いのはグラスト~T in the Parkの頃っていうのも、熱心なBiffy信者の多い彼ららしい傾向のような。The xxがここ1週間で一気にコメント数を伸ばしているのは、「おめでとう」メッセージのせいでしょう。同じ4アーティストを比較しても、プレイ数とコメント数でこれだけ違う場合もあるということが、このグラフを見ると分かると思います。
====

何がともあれ、1度好きなアーティスト名を入れて試してみるのが1番良いかと思います。こちらからどうぞ。
◇Next Big Sound: http://nextbigsound.com/
スポンサーサイト
音楽ニュース トラックバック(0) | コメント(0) | Page top↑
Julie's Bicycle: ツアーに係る温室効果ガス排出量に関するリサーチ結果 | Home | 音楽業界側が常に悪いわけではない
-
コメント
-
コメントの投稿











管理者にだけ表示を許可する

-
トラックバック
トラックバックURL
-
プロフィール

anno69(@yano)

  • Author:anno69(@yano)
  • イギリスの音楽産業、特にデジタル・ミュージックと音楽産業における環境問題対策に関するブログ。スコットランド大学院留学記も。
    管理人は、スコットランドのグラスゴー大学大学院ポピュラー音楽学コースを修了し、帰国。音楽好きの普通の会社員をしています。お問い合わせは cielo0818_ls [at] hotmail.com までお気軽にどうぞ。
    A blog dedicated to topics of the UK music market in particular digital music, copyright and environmentalism in pop music.

    ●Twitter:http://twitter.com/anno69
-
最近の記事
-
最近のコメント
-
最近のトラックバック
-
月別アーカイブ
-
カテゴリー
-
ブログ内検索
-
RSSフィード
-
リンク
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。