イギリスの音楽産業について考えるブログ
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2010/12/18 11:36
UK無料ストリーミングサービス体験~Spotify編~
spotify-logo_20101030180523.jpeg

前回のWe7編(記事はこちら)に引き続き、Spotify編にまいります。Spotifyの日本でも知名度は、ここ1年で一気に上がったと感じますが、ヨーロッパ在住者以外でSpotify FreeもしくはSpotify Open(共に無料版)を使ったことのある人はそうそういないと思います。今は“定額で聞き放題、アプリも使えるならお金を出すのもいとわない”という考えが徐々に広がってきていると思いますが、Spotifyが広がったそもそもの要因は、やはり“無料で聞き放題”だったからというのは紛れもない事実だと思います。無料版サービス内容もオープンになった当初から大分変わっていますが、現在の無料版サービスを先月のイギリス旅行中に試してきたので、簡潔に説明してみます:

■Spotify(スポティファイ) (wiki
URL: http://www.spotify.com/
設立: 2008年にスウェーデンにて設立。広告ベースの購読型音楽サービスとして注目を浴びる。当時は有料会員には誰でもなれたが、無料アカウントは招待制だった。2009年2月、UKで無料版サービスを開始し、無料アカウントがオープンになったことにより、人気が爆発。一時有料アカウント以外は招待制に戻ったが、現在は広告付無料聞き放題のSpotify Free以外の3種類のサービスは招待なしでも登録できる。4大メジャー全てと大手インディ系レーベル/ディストリビューターからライセンスを受けており、現在のカタログ規模は、オフィシャルサイトによれば1000万曲以上となっている。フィンランド、フランス、ノルウェイ、オランダ、スペイン、スウェーデン、イギリスで全てのサービスを楽しめる他、wikiによれば、クレジットカード所持者であればオーストリアやベルギー、エストニアなど10カ国でプレミア・アカウントにサインアップできるらしい。現在のサービスのラインナップは以下の通り:

Spotify Premium:「広告なし+聞き放題+携帯アプリ」で月9.99ポンド。
Spotify Unlimited:「広告なし+聞き放題」で月4.99ポンド。ただし、携帯アプリは使用できない。
Spotify Open:広告有の無料版。ただし、月20時間までしか聞くことが出来ない。
Spotify Free:広告有の無料版で時間制限なし。既存会員からの招待が必要。


その他細かな仕様の違いについては、オフィシャルサイトのこちらのページでご確認ください。しばらく有料会員でいたので気付きませんでしたが、無料会員だと意外と使えないことが多いですね。Spotify Openで使えるのは次の4つだけのようです:(1)20時間聞き放題(2)iTunesなどに入っているPC上の音楽ファイルも、PC上でならSpotifyでまとめて聞ける(3)ソーシャル機能(4)海外でも14日間までなら、以上3つのサービスが使える。

今回はそのSpotify Openにしてみました。名前やメールアドレスを入力すればあっという間にアカウント完成。専用クライアントをオフィシャルサイトからダウンロードして使います。

spotify-album-listening.jpg
We7と同様、アーティスト名やアルバム名などで検索をかけて、再生します。右側にある広告は常駐。ただし、それ以外使い勝手はiTunesと同じ。We7と同様、お気に入りに登録したり、MP3が購入できます(購入先はイギリスのデジタル音楽ショップ7digital)。制限時間20時間のどれくらいを使ったか分かるように、右上にメーターが表示されています。

cm.jpg
広告が入ると、左下に関連画像が表示されます。この時は映画の広告でした。私が使用したその時はおよそ15分に1度、30秒程度の音声広告が入りました。昔はプレイリストを覆うくらい大きい画像が表示されたりしたのですが、今回試した限りはなかったです。ただ、もう少し長く使えば入ってくるのかもしれません。どちらにしろ、30分のテレビ番組を見ていて、真ん中とエンディング直前にCMが1本ずつ入る感覚と考えて頂ければ、広告も大して煩わしくないと感じられるかと思います。

spotify-whatsnew.jpg
トップ画面にはWhat's New、Top List、Feedというタブがあります。What's Newは新譜、Top Listは再生ランキング(シングルトラックとアルバムの2チャート)、Feedは、SpotifyやFacebookのソーシャル機能を使っている友達同士で、お互いのプレイリストや誰がどんな曲を再生したか情報が入ってくる仕組み。私はアカウントを公開していないので、Spotify事務局のオススメのみが送られてきますが、意外と役立ってます。上の画像はWhat's Newを開いた時のものですが、広告がすごく大きくてビックリしました。ちなみに、プレミアム・サービスだと広告がないので、同じWhat's New画面も下の画像のようになります:

spotify-whatsnew-premium.jpg
見るからにスッキリです。

■おまけ
以前、Spotify Premium会員のみが使える携帯アプリの使用感について書かせていただいたので、興味のある方は併せてどうぞ:
Spotify: 最近のニュースのまとめ - Green Sound from Glasgow (11/10/2010)

■最後に
日本に帰ってきてから、知り合いにSpotifyを紹介したり、自分のアカウントで試してもらったりしてきたのですが、予備知識として頭に入っていても、使ってみるとその利便性やカタログの大きさ等でビックリされることが非常に多いです。日本だけでなく、世界的に注目も大きくなっていて、予定されていたSpotifyのアメリカでのローンチが遅れる中、一部では有料アカウントの売買市場までできあがっているようです(それ以前も、プロキシをいじってSpotifyを使うとかありましたが)。正直、あまり望ましい状況ではないと思いますが、それでも使いたいという需要はこれからも増えるだろうし、止められないとは思います。それはそれで、ボトムアップを計る上で非常に大事だと思うし、私自身もボトムアップを狙ってSpotify関連は頻繁に書くようにしているという面はあります。前回のWe7の記事の中で「We7の一部サービスは日本でも使えるので、是非試してみてください」と書いたのも、実際試してみないと、広告ベースの購読サービスというのが果たしてどんなものなのかピンと来ないと思ったからで。まずは体験してもらうことが大事だ、と。We7やSpotifyやその他各国の様々なストリーミング・サービスが音楽の未来だと100%言い切るつもりはなく、問題は山積みという状況ですが、個人的にはこの流れを支持したいし、サポートしていきたいと思います。

ということで、Spotifyに関しては日本語での情報も多いので、特別目立った話はしていないですが、We7と併せて参考にしていただければ幸いです。
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P2P, Piracy, Digital トラックバック(0) | コメント(3) | Page top↑
Music Unlimited powered by Qriocityが「スタートの時点で死んでいる」と言われた理由 | Home | UK無料ストリーミングサービス体験~We7編~
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コメント
音楽業界に勤めるものです。
個人的にすごく気になっていたので非常に参考になりました!ありがとうございます。
spotifyについてはユーザビリティももちろんですが、4大メジャーがどのような料率で合意したのか、他インディーズの料率は、、そのあたりもすごく気になります。
日本でもKDDIがクラウド型配信サービスをはじめるみたいですし、これからかも知れませんね。

応援してます、これからも続けていってください。


【2010/12/21 16:05】 URL | sbtaa #-[ 編集]
コメント頂きありがとうございました。
お役に立ててとても嬉しいです。

> spotifyについてはユーザビリティももちろんですが、4大メジャーがどのような料率で合意したのか、他インディーズの料率は、、そのあたりもすごく気になります。

この辺は非公開となっているので、どのような配分になっているのかは分かりませんが、以前拙ブログでも取り上げております。情報がかなり古くなってしまっていますが、参考までに:
http://anno69.blog16.fc2.com/blog-entry-234.html
http://anno69.blog16.fc2.com/blog-entry-206.html

Twitter上の話になってしまいますが、KDDIの情報も頂き本当にありがとうございました!
LISMOの延長線上となると、シングル配信という形でしょうか・・・(LISMOに詳しくないのでこれから調べないといけませんが・・・)。
ともあれ、貴重な情報とてもありがとうございます。
【2010/12/21 23:35】 URL | @yano #-[ 編集]
そうですね、LISMOブランドであればシングル楽曲中心という形になるかも知れませんが、クラウド型配信となると、サービス開始時のカタログ楽曲数が重要ですし、より積極的に楽曲獲得に動くのでは、、、というのは勝手な推測ですが、今後の動きに要注目ですね。
更なる情報有難うございます、参考にさせていただきます。
【2010/12/22 17:01】 URL | sbtaa #-[ 編集]
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anno69(@yano)

  • Author:anno69(@yano)
  • イギリスの音楽産業、特にデジタル・ミュージックと音楽産業における環境問題対策に関するブログ。スコットランド大学院留学記も。
    管理人は、スコットランドのグラスゴー大学大学院ポピュラー音楽学コースを修了し、帰国。音楽好きの普通の会社員をしています。お問い合わせは cielo0818_ls [at] hotmail.com までお気軽にどうぞ。
    A blog dedicated to topics of the UK music market in particular digital music, copyright and environmentalism in pop music.

    ●Twitter:http://twitter.com/anno69
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