イギリスの音楽産業について考えるブログ
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2011/03/21 18:55
UKローンチ目前のVevoと、360度ビジネスに向かう音楽サービスの話
Music video website Vevo to launch in the UK - The Guardian (16/3/2011)
Business Matters: The Numbers Behind Vevo's Growth - Billboard.biz (14/3/2011)
Vevo to launch UK service 'imminently' - Telegraph (16/3/2011)

北米で展開されている動画配信サイトVevoが、間もなくUKでローンチされるのではないかと、The Guardianが伝えています。先日、Abu Dhabi Media SummitにてVevoのチーフ・エクゼクティヴRio Caraeffが語ったところによると、Vevoは“planning to launch in the UK imminently(イギリスではすぐにでもローンチする計画だ)”とのこと。

“Vevo”という名前は、拙ブログを読まれている方は知って当然かもしれませんが、世間的には日本ではYoutube程はメジャーではないでしょう。とは言え、Youtubeで音楽を楽しんでいる人なら聞いたことはあるはず。例えばアメリカのスーパースターLady Gagaのyoutubeのチャンネルは、名前が「LadyGagaVEVO」。そしてYoutubeにアップされた最新のビデオも、よく見ると右下に“VEVO”というロゴがハッキリと記されています。そう思ってエンベッドしようと思ったんですけど、エンベッドしたらロゴが消えちゃいました・・・。ということで、その動画はこちらでご覧下さい。

Vevoは、Universal Music GroupとSony Music、Abu Dhabi Mediaによるジョイント・ベンチャーで、EMIを含めた3大メジャーがVevoからミュージック・ビデオを配信しています。その多くがYoutubeのインフラを活用した配信で(以前90%と発表していましたが、Telegraphだと70%ですね)、Youtubeの親会社であるGoogleとVevo間で広告収入が配分されています。Vevoが公式にスタートしたのは2009年12月ですが、僅か1年ちょっとで一気に成長。上記のBillboar.bizの記事に、カナダで行われたカンファレンス「Canadian Music Week」での報告を含めた様々な統計値があるので興味のある方は是非お目通しいただければと思います。その1つであるNielsenの統計では、アメリカ国内におけるオンライン動画配信サイトの今年2月のユニーク・ビューワー数では、Facebookを差し置いて第2位(第1位はYoutube)となっています。

プロモーションの一環として動画を配信するなら、Youtubeに公式チャンネルを作れば良いだけのこと。UMGやSonyが敢えてVevoを通じて配信するのは、自社商品のプロモーションしながら広告収入を得られて一石二鳥だからでしょう。画質や音質も良いのでユーザーやアーティストにも嬉しいし、どこぞの動画ではなくオフィシャルな動画に広告をつけられるというのは広告主のインセンシヴにもなる。

成長を続けているVevoがUKに入ってくると、UK国内ではどんなことが起こりうるか。Telegraphの記事から引用します:

As well as watching music videos, users are able to buy concert tickets. Vevo is an active sponsor of events and concerts in the US and, when it launches in the UK and other territories, sources said it will look at similar marketing opportunities.
(ミュージック・ビデオを見るのと同様に、ユーザーはコンサートチケットを買ったり出来るようになる。アメリカに置いて、Vevoはイベントやコンサートの積極的に出資しているが、情報提供者によれば、UKや他のテリトリーでローンチされた時も、Vevoはこれに似たようなマーケティングの機会を探っていくだろうとのことだ。)

While currently an advertising-funded model, it is understood that Vevo will eventually consider a pay-for model.
(現在は広告ベースの動画配信サイトだが、Vevoもいずれは有料モデルのサービスを検討することになると思われる。)

ストリーミングから色々な音楽関連のサービスと繋がって、最終的に有料モデルへ・・・という流れは十分あり得るでしょう。「そう言えばSpotifyもThree Mobileとコンサートやってたよなぁ」なんてことも思い出されるわけですが(拙ブログのこちらを参照)、レーベルが出資して運営しているサービスがコンサートへの出資となると、だんだん360度に近づいていきますね。コンサートのチケット販売については、We7でも買えるし、最近はThe Guardianでも買える。“中間業者をカットしよう”よりも、“色んなところで買えるようにしよう”という流れなのでしょうか。それとも、色んな音楽関連企業が360度ビジネス・モデルを目指していることの現れなのかもしれませんが。この流れは、1つの分野に特化するのでは利益を上げづらくなった音楽業界に対応するためであり、またビジネスの機会を広げるためのポジティブな変化でもあるとは思います。個人的には前者の色の方が何となく濃いような気はしますが。

ちなみに、中東および北アフリカで今後数ヶ月以内に、さらにヨーロッパ、オーストラリア、ブラジルでは今年下半期以後のローンチに向けて動いているとのこと。「あれ、また日本の名前が・・・」という突っ込みがどこからか聞こえてきそうです・・・。
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anno69(@yano)

  • Author:anno69(@yano)
  • イギリスの音楽産業、特にデジタル・ミュージックと音楽産業における環境問題対策に関するブログ。スコットランド大学院留学記も。
    管理人は、スコットランドのグラスゴー大学大学院ポピュラー音楽学コースを修了し、帰国。音楽好きの普通の会社員をしています。お問い合わせは cielo0818_ls [at] hotmail.com までお気軽にどうぞ。
    A blog dedicated to topics of the UK music market in particular digital music, copyright and environmentalism in pop music.

    ●Twitter:http://twitter.com/anno69
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