イギリスの音楽産業について考えるブログ
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2008/08/03 04:58
TMGFM更新(電力供給について) - Radiohead
ほとんどの人は気づいていないと思いますが、7/18付でDAS内の"The Most Gigantic Flying Mouth For Sometime"が更新されています。今回は発電機について。おそらく、ファンから寄せられた発電機に対する意見への返答も含まれているかと思います。実際にツアーで使用されている発電機の決定に至るまで、苦悩の連続だったようです。この規模で今回採用されているような方法論を採ったバンドがおらず、全て手探り状態だったと思われる様子が、文面から伺えます。

例によってまとめてみたのですが、電気関係全く疎いため訳がめちゃくちゃです。事実関係がぶれないようには訳されているとは思いますが・・・。大意を捉える感じで読んでいただければ幸いですが、英語が読める方はストレートに"The Most Gigantic Flying Mouth For Sometime"へどうぞ(弱気)。
●(n)eveready(この記事の件で大きな助けとなった照明チームにつけられたニックネーム)
【基礎編】
・2007年秋、アメリカのMobile Solar Power社より連絡があった。とても優れたソーラーパネルを扱う会社で、このパネルはバンに取り付けられており、運転中に充電し、運転に必要なエネルギーと、おそらく車内でお湯を沸かすエネルギーもまかなえるものであった。
・バンドが燃焼型発電を避ける方法を探す必要があると考えていたところだったこともあり、バンド側からこのソーラーパネルをツアーで使えないか調べて欲しいと依頼された。
・この時点で必要とされていた電力は600amp 3ph(ここではLEDの使用は考慮されていなかった)。
・これを元に様々なデザイン・コンセプト(ステージ周りのことか?)を練った(Radioheadが"雨を呼ぶバンド"である点も含め)。
・サウンド・オフシステムが提案され、予想される電力消費量を減らすことが出来たが、この時点では電力の急激なピークがどれくらいの大きさになるのか正確な予測が出来なかった。同じ頃、照明にLEDを採用する話が順調進んでいたため、話はこれらのステージデザインをどう組み立てるかに移った。

【デザインその1】
・Mobile Solar Power社のソーラーパネルの有用性が証明され、LEDを使用するなどして100A 3phで5時間稼働できるデザイン案が提案されたが、以下の問題点が浮かび上がったため、この案は却下になった。

1.24時間以内でこれをソーラーパネルで充電する場合、サッカー場1個分の太陽光線が必要である。
2.これに必要なソーラーパネルのパネル1枚の重量は8000kg。重すぎてツアーには向かない。


【デザインその2】
・新たなデザインはパネルの重量2,000kgで、200A 3phのパワーを4.5時間出力出来、さらに組み立てもしやすいものであった。
・しかし残念ながらソーラーパネルはこのスケールでは使えないと判断し、ソーラーパネルの使用を断念。

【最終デザイン】
Statron社のUPSパネルを使用。2000kgのバッテリー16個で構成されており、バッテリーの列は600vで稼働させるデザインである。
・ツアーの半分が、送電線からくる電力で動く会場であり、発電機の1つを動かさないようにするため、このバッテリーを用いて、ある会場でバッテリーを充電し、次の会場でそれを使うという方法を採用した。
・万一に備え、発電機も準備していた(電源は常にオフ)が、バッテリーを充電させる方法が計算通りにいったため、使う機会はなかった。
・重量制限のため、バッテリーの列を2つに分け、照明やステージセットと一緒にトラックで運搬した。

【バッテリーを回路に挿入したことによるプラス面】
☆このシステムは、巨大なバッテリーのバックアップにより、クリーンで継続的なエネルギー供給を可能にする。
・現場から離れたところにある送電線から来る電力を充電し、バッテリーのみでパワーを供給できる。
・電力使用量が少ない時間帯は少ない電力需要を補い、その後電気使用のピーク時中に発電機で発電される電力の余剰分を充電することが出来る。
・ばらつきのある電力需要にも対応し、過剰なアイドリングの必要性をなくすことが出来る。

【今後の展開】
・今後の課題は、十分なエネルギー供給を可能にする充電方法である。おそらく、風力・太陽光・さらには水素といったものを使った方法になるのではないかと予想している。

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単純計算で、2000kgのバッテリーのパネルが16枚で計32トン。以前のTMGFMの記事で機材の総重量は55トンとありましたので(こちらを参照)、機材の半分以上がこのバッテリーである計算になります。このバッテリーの仕組みがいまいちよく分かっていないのですが、仮にこのバッテリーを使用しなかったとして、それによって削減される炭素排出量と、このバッテリーを使うことで削減される炭素排出量とどちらの方が大きいのかというのは天秤にかける必要があるはずです。天秤をかけた結果がこれだったのだと思うことにしていますが。

アメリカツアーが始まる前に終わらせるはずが、昨日からツアーが始まってしまい、ちょっと悔しい。下書き終わってるので、タイミングを見計らってがががっと更新したいと思います。
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anno69(@yano)

  • Author:anno69(@yano)
  • イギリスの音楽産業、特にデジタル・ミュージックと音楽産業における環境問題対策に関するブログ。スコットランド大学院留学記も。
    管理人は、スコットランドのグラスゴー大学大学院ポピュラー音楽学コースを修了し、帰国。音楽好きの普通の会社員をしています。お問い合わせは cielo0818_ls [at] hotmail.com までお気軽にどうぞ。
    A blog dedicated to topics of the UK music market in particular digital music, copyright and environmentalism in pop music.

    ●Twitter:http://twitter.com/anno69
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