イギリスの音楽産業について考えるブログ
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2011/06/11 10:30
Appleがクラウド型音楽サービス、"iTunes Match"を発表
Apple、iCloudを発表 - Apple日本公式サイト(7/6/2011)
米アップル、クラウド音楽サービス「iTunes Match」を発表 - WSJ日本版(7/6/2011)
Appleの「iCloud」と「iTunes Match」でできること - ITmedia(7/6/2011)
Apple strikes a chord with its new iCloud service - BBC News (7/6/2011)
TuneCore CEO: Apple Has Just Monetized Pirated Content ― Mashable (6/6/2011)

Appleが現地時間6月6日、“WWDC 2011”にて、クラウド型音楽サービス"iTunes in the Cloud"そして"iTunes Match"を発表しました。iTunes in the Cloudでは、過去にiTunesで購入した音楽を、追加料金なしにiOSのあらゆるデバイスで聞くことが可能となります。新たに購入した音楽も、自動的に全てのデバイスのライブラリに音楽がダウンロードされます。

自分でCDからリッピングしたり他の音楽配信サイトで購入した音楽については、iTunes Matchでカバーされます。このサービスは、ユーザーのハードドライブをスキャンし、Appleが提供する1800万曲と照会、合致する場合はローカルファイルではなくAppleのカタログにある256kbps AAC DRMフリーの音源に差し替えとなります。つまり、自分の音楽ファイルをiCloudにアップロードする時はAppleが提供していない楽曲のみがアップロードされるので、AmazonやGoogleが提供する音楽ストレージ・サービスよりもアップロードにかかる時間が大幅に短縮されます(Apple発表では、後者2つが数週間なのに対し、iTunes Matchでは数分)。クラウドの保存量も減るのでスペースにも余裕が出来ます。iTunes Matchは(今のところ)アメリカのみで年間24.99ドル、今秋よりスタートするとのことです。年間費用24.99ドルの配分は、WSJ日本版などがアップル:レーベル=3:7と報じています。Mashableだと、アップル:レーベル:パブリッシャー=3:5.8:1.2となっています。実演するアーティストの取り分は、5.8(58%)から支払われますが、各レーベルとの契約によりけりということになります(もしソングライターならパブリッシングの分ももらえます)。

かなり参考になるQ&Aがガーディアンに掲載されていたので、是非ご一読を:

iCloud and iTunes Match: everything we know so far - The Guardian Technology Blog by Charles Arthur(7/6/11)

さて、iTunes Matchのアイディアを最初に聞いた時、真っ先に思いついたのがCarphone Warehouseが昨年8月に発表した“Music Anywhere”というサービス。オフィシャルサイトで読んだ限りは発表された当初と現在とでは若干内容が変わってるようで、細かいところは今も発表のままか分かりかねますが、基本的なアイディアはiTunes Matchと同じ。自分のライブラリをスキャンし、クラウド上のMusic Anywhereのカタログとマッチングさせ、そこから音楽がストリーミングされます。音質のグレードアップもあり。発表当初は、メジャー全てとインディー大手のThe Orchardと契約しており600万曲がストリーミング可能となっていました。Appleのカタログと顧客数には到底及びませんが、この前例があるので、アイディアとしてはiTunes Matchがものすごく革新的だとは個人的には思わず・・・という。以前拙ブログでも取り上げていますので、興味のある方は参考までにどうぞ:

Carphone Warehouse、クラウド・ベースの音楽サービス開始 (15/8/2010)

さて、話をiTunes Matchに戻しますが、今回の発表の時点では、差し替えが行われたクラウド上の音楽について、この音源が報道によって“ダウンロード出来る”“ストリーミングされる/されない”で表現がまちまちなのが少し気になっております。先のガーディアンのQ&Aでは”ダウンロードである”、“ストリーミングではない”とありますが、Appleの発表ではあくまでも“差し替え”との表現になっています。基本は、その辺よく分からないなぁ・・・とツイッターで投げてみたら、北欧Techの@Kohtanさんからこんなツイートを頂きました:

僕も報道でダウンロードとなってるのを見て、あれ?と思いました。オフラインでも同期できるようになるとは思うので、そうであればダウンロードで間違いないとは思いますが、、秋まで待つしかないようですね!
-- @Kohtan(http://twitter.com/#!/Kohtan/status/78469205153951744)

ダウンロード出来るとなると、定額でアップグレード・サービスが受けられます的なニュアンスも強くなるのかな・・・。細かいところは秋までにまた色々とアップデートがあるかもしれないので、しばらく様子見。どちらにせよ、個人的には、結構な量の音楽ファイルをため込んでいるので、アップロードに時間のかからないiCloudがAmazonやGoogleのものより便利かな、と。そして、どちらにせよ、日本にいる私にはそのサービスを体験出来る日が当分こなそうで残念です。
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anno69(@yano)

  • Author:anno69(@yano)
  • イギリスの音楽産業、特にデジタル・ミュージックと音楽産業における環境問題対策に関するブログ。スコットランド大学院留学記も。
    管理人は、スコットランドのグラスゴー大学大学院ポピュラー音楽学コースを修了し、帰国。音楽好きの普通の会社員をしています。お問い合わせは cielo0818_ls [at] hotmail.com までお気軽にどうぞ。
    A blog dedicated to topics of the UK music market in particular digital music, copyright and environmentalism in pop music.

    ●Twitter:http://twitter.com/anno69
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