イギリスの音楽産業について考えるブログ
--
--/--/-- --:--
スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
スポンサー広告 トラックバック(-) | コメント(-) | Page top↑
--
2008/08/08 22:46
"違法ダウンロード"は次の次元へ
"Radiohead sales show fan's loyalty to illegal sites"- The Independent(4/8/2008)

イギリスの新聞「The Independent」によると、Performing Rights Society(イギリスの音楽ライセンスに関わる団体)の調査により、Radioheadの「In Rainbows」のダウンロード数は、違法な音楽ファイル共有サイトからのDL数の方が、無料でDLできたオフィシャルサイト経由より多かったことが明らかになったそうです。オンラインでDL可能になった初日に4万件の違法アクセスがあり、その後4週間以内にその数は230万件までふくれあがったとのこと。イギリスの年間の違法DL数が650万件らしいので、230万件というのは相当な数になります(数値の確実性は、ネットの性質上高くはないとは思いますが)。ただし、バンドはこのアルバムのDL数を発表していないため、この調査がどうやって「オフィシャルより違法ダウンロードからのDLの方が多かった」と結論づけた根拠は分かりません(大本のレポートファイルも探したけど見つからず)。

ここで記事が注目しているのは、Radioheadが云々ではなく、オフィシャルサイトでも楽曲を無料でダウンロード出来たにも関わらず、違法サイトに人が集まったという事実。今は人気のあるなしに関わらず多くのバンドがフリー音源を提供していますが、調査結果から推測すれば、他のアーティストのフリー音源についても、オフィシャルサイトからではなく違法ダウンロードサイトからDLしている人の方が多い可能性が高いということです。記事にも似たようなことが書かれていますが、仮に全てのバンドが音源を無料で提供し始めたとしても、ユーザーは違法ダウンロードサイトから離れられないのではないかと思います。使い慣れたサイトで曲がDLできるなら、わざわざオフィシャルサイトまで行く必要もないですし、口コミやレコメンデーション(「このアーティストを好きな人はこれも聞いてます」みたいなやつ)がラジオのDJよりも信頼を得ている時代なので、ファイル共有が外れなく音楽の幅を広げるのにも便利だと思っている人も多いでしょう。もう話は無料か有料かの次元ではありません。

「違法ダウンロードが定着した」と言っても良いのだと思います。ここまで来ると、著作権やらライセンスやらとデジタル音楽をうまく組み合わせて新しいシステムを構築云々なんて一生実現できないような気さえしてきます。そもそも、「CDの貸し借りが今はネット上のファイル共有になっただけなのに、これを違法言えるのか?」という論もあるわけで、何が良くて何が悪くて何がどうなのか、こんがらがりすぎてよく分からなくなってきました。

ちなみに、これに対して、例の英レコード協会とも言うべきBPI(the British Phonographic Industry)のMatt Phillips氏は「インターネットが"コントロール不可"というのは事実ではない。難しいのは、今までこの問題に対して何も対策が行われてこなかったことなのだ。」と述べたそうですが、「CCCDとか散々的はずれなことやってきたじゃん・・・」と心の中でぼそっとつぶやきたくなりました。また変なことしないでくださいよ・・・。
スポンサーサイト
P2P, Piracy, Digital トラックバック(0) | コメント(0) | Page top↑
日本食をごちそうするなら | Home | これからの私たちが向かう先
-
コメント
-
コメントの投稿











管理者にだけ表示を許可する

-
トラックバック
トラックバックURL
-
プロフィール

anno69(@yano)

  • Author:anno69(@yano)
  • イギリスの音楽産業、特にデジタル・ミュージックと音楽産業における環境問題対策に関するブログ。スコットランド大学院留学記も。
    管理人は、スコットランドのグラスゴー大学大学院ポピュラー音楽学コースを修了し、帰国。音楽好きの普通の会社員をしています。お問い合わせは cielo0818_ls [at] hotmail.com までお気軽にどうぞ。
    A blog dedicated to topics of the UK music market in particular digital music, copyright and environmentalism in pop music.

    ●Twitter:http://twitter.com/anno69
-
最近の記事
-
最近のコメント
-
最近のトラックバック
-
月別アーカイブ
-
カテゴリー
-
ブログ内検索
-
RSSフィード
-
リンク
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。