イギリスの音楽産業について考えるブログ
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2008/10/05 17:35
The Featured Artists' Coalition
グラストのチケット、今日の9時発売のはずなのに今(8時40分)に予約できました。本当に買えてるのかなぁ?意味分かりません。ともかく、9時までの待ち時間に書こうと思っていた記事が以下。取り急ぎお知らせします。

昨日付でThe Featured Artists' Coalitionというキャンペーンがイギリスでスタートしたようです。この団体は、デジタル配信の時代へと移った今、アーティストとレコード会社をはじめとした関係企業が公平な立場でビジネス出来るよう求めていくようです。1番大きいのは、アーティストが楽曲使用権を持てるように求めている点でしょうか。以下、この団体が求めている6つの内容。サイトにあるプレス・リリースより抜粋。

1. An agreement by the music industry that artists should receive fair compensation whenever their business partners receive an economic return from the exploitation of the artists’ work.
(アーティストの音楽活動により関連企業が利益を受け取ったいかなる時も、アーティストが公平な報酬を得られるよう、音楽業界(≒レコード産業)に同意を求めること)

2. All transfers of copyright should be by license rather than by assignment, and limited to 35 years.
(全ての著作権の移行は、レコード会社との作品使用権の同意でなくライセンス化されるべきで、そのライセンス期間は35年とする)

3.The 'making available' right should be monetized on behalf of featured artistes and all other performers.
(行使可能になっている権利は、アーティストやその他全てのパフォーマーの代わりに法定貨幣とされなければならない)

4. Copyright owners to be obliged to follow a ‘use it or lose it’ approach to the copyrights they control.
("use it or lose it((レコーディングした楽曲を)使用するか放棄するか)"に従わなければならないとされる著作権保持者は、彼らがコントロールする著作権に対して取り組まなければならない)
(注:訳が変ですが、要は、お蔵入りした曲が、ミュージシャンがそのレーベルを去った後に、レーベルの独断でリリースされるという事態を何とかしたい、ということだと思います。詳しくは下記のThe Guardianの記事を参照)

5. The rights for performers should be the same as those for authors (songwriters, lyricists and composers).
(パフォーマーが保持する権利は作曲者、作詞者、コンポーザーが持つそれと同じであるべき)

6. A change to UK copyright law which will end the commercial exploitation of unlicensed music purporting to be used in conjunction with ‘critical reviews’.
(イギリスの著作権法の改正は、"批判的批評"の名の下に使われるライセンス化されていない音楽作品の商業的搾取を終わらせることにつながる)


このキャンペーンに参加しているアーティストが結構広い。アイアン・メイデンとJools Hollandの名前が特に光って見えます。でも、カイザーとかフューチャーヘッズとか、なんとなくなるほどな名前だなぁと思いました。この辺のバンドはマネージャーがとても頑張ってる気がするので。ちなみに、このキャンペーン、大物から売り始めのバンドまでどなたでも参加できるようになっているようです。

ちなみに、このキャンペーンの顔となって動くのはThe VerveとRadiohead(とKate Nash)のマネージャーさんのようです。最近思うのですが、マネージャーさんの立場はとても面白い。マネージャーさんほどアーティストから信頼受けなければならないビジネスパートナーはいない気がする。そんな点にとても魅力を感じます。まぁ、アーティストが頑張ってくれないとマネージャーさんもお金もらえないからね。

以下の記事も参照ください。
Guitars down, comrades: rock stars launch union to stand up for their rights - The Guardian(04/10/2008)
Musicians enter into rights fight - BBC news(04/10/2008)

そのThe Verveのマネージャー、Jazz Summers氏のまさにこれ!な発言をThe Guardianの記事より引用。

"Every meeting I go to, I look around the table and there are 20 or 30 people, but no one representing the artist," he said. "This is not about bashing record labels. But it is about recognising that the interests of the record label and the artist are not always aligned."
(音楽産業関連の会合に行く度に周りを見回してみるのだけど、2,30人いる参加者の中にアーティストを代表して来る人が誰もいないんだ。レコード会社をバッシングしている訳じゃない。でも、僕の考えているのは、レコード会社の利益とアーティストは常に足並みをそろえている訳ではないという認識についてなんだ。)


著作権のあり方については、今後CDが廃れていくと考えた場合今までとは違ったあり方を考えなければならないかもしれないと思っていることもあって自分の立場が決められません。が、幸運にも私の指導教官は音楽の著作権がご専門なので、院を卒業するまでには何かしらの考え方に到達できることと思います・・・そうありたいです。ともかく、こうゆう動きがあるのはとても歓迎すべきことだと思います。このキャンペーンが上手く機能することを期待しています。
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anno69(@yano)

  • Author:anno69(@yano)
  • イギリスの音楽産業、特にデジタル・ミュージックと音楽産業における環境問題対策に関するブログ。スコットランド大学院留学記も。
    管理人は、スコットランドのグラスゴー大学大学院ポピュラー音楽学コースを修了し、帰国。音楽好きの普通の会社員をしています。お問い合わせは cielo0818_ls [at] hotmail.com までお気軽にどうぞ。
    A blog dedicated to topics of the UK music market in particular digital music, copyright and environmentalism in pop music.

    ●Twitter:http://twitter.com/anno69
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